映画『名探偵コナン 業火の向日葵(ごうかのひまわり)』 感想

2015年4月21日映画感想アニメ,レビュー,映画

著者: 今井 阿見

名探偵コナンの映画ではシリーズ19作目となる劇場版『名探偵コナン 業火の向日葵(ひまわり)』を観てきました。

映画は大ヒット中らしいですが、さすがに平日の朝に観に行ったので映画館はガラガラでした。

映画本編前に見ることが出来る映画泥棒のコナンバージョンがなかなか楽しめました。他の映画でも映画泥棒の映像を毎回このように凝った映像にしてくれると楽しめるのですが……。

以下、ネタバレを含んだ映画『名探偵コナン 業火の向日葵(ひまわり)』の感想・レビューです。

『名探偵コナン 業火の向日葵(ひまわり)』感想

映画を見る前に、YouTubeで映画予告編を見ていたんですが、予告編を見て想像していた内容と映画は若干異なりました。

事前の予想だと、怪盗キッドの偽物が悪事を働いていて、それをコナンとキッドが共闘して倒すのではないかと思ってました。

実際はそうではなく見事に予想を外されましたが、映画は全体的に面白かったので満足です!

『名探偵コナン 業火の向日葵』面白かった点

毛利蘭の活躍

映画では、毎度コナンに助けられることが多い蘭姉ちゃんですが、今回はゴッホの名画『ひまわり』が窮地に陥った際に活躍してます!

相変わらずの『カラテパワー』を使い、劇中で壁を砕くシーンは「さすが、蘭姉ちゃんですわ……。(震え声)」という感じでした。

その代わり、今回は毛利小五郎は活躍なし、登場回数は多いものの完全に「ただそこにいるだけの存在」でした。

毛利のおっちゃんより、鈴木次郎吉の愛犬「ルパン」の方が活躍してました。おっちゃん……、犬に負けてんぞ……。

怪盗キッドのかっこよさが光る

今作では、映画の最初から最後までキッドづくしです! 怪盗キッドファン、まじっく快斗ファンはかなり楽しめます!

普段、宝石しか盗まない怪盗キッドが、劇中の最後のシーンで今回のヤマに関わった理由を話すシーンでは、やっぱり根本的には人間思いの良い奴なんだなぁとしみじみ思いました!

今作で、犯人を事実上追い詰めていたのはコナンではなく、ほぼキッドなので「あれ? コナン要らなくね?」 という感じもありましたが、最後一応「絵画を守った」という手柄をコナンに与えることで主人公の面目を守ったところも憎いですね。

キッド様、優しぃ~!

今作で、キッドのライバルのように描かれる、アメリカから来たニューヨーク市警察のチャーリー警部もかっこよかったです。

鈴木次郎吉の財力に脱帽

鈴木財閥の相談役。次郎吉おじさまの財力半端ないですわ。

オークションでひまわりを3億ドルで落札したり、キッドの急な予告に対して、100億円ポンと用意したり、キッド確保のためレイクロック美術館の設備に湯水のごとく金を使ったりと凄いです!

レイクロック美術館がひまわり公開当日にオシャカになっても、まったく鈴木財閥が揺るぎそうにない感じでした。

お金持ちというレベルを超えてて、もはや世界銀行ですわ。

『名探偵コナン 業火の向日葵』のダメなところ

犯人・動機が微妙

この映画は犯人あまりにもクズすぎます……。

犯行動機が「プロの鑑定結果を無視して自分の思い込みでゴッホのひまわりを贋作だと決めつけ、消し去ろうとした」という、とんでもないものです。

劇中ではさらっと語られますが、どう考えても迷惑でしかありません。濡れ衣を着せられた、怪盗キッドは本当に不運ですね……。

犯人は命をかけてゴッホのひまわりを守るとかなんとか言いながら、自分はいつも危ないところから逃げられるようにしてるというチキンっぷり!

そして、飛行機を爆破するなどの大胆な犯行をしていながら、その犯行計画がパソコンの中にデータとして残っていて、それが証拠になって追い詰められるという体たらくっぷり!

これまで、ルパン&コナンムービーも含め、映画のコナンは全部視聴していますが、今までで一番ひどい犯人ではないでしょうか。

灰原哀の伏線はどうした?

劇中で灰原哀が美術館のひまわりを毎日眺めているおばあさんから「見つめているだけでは、いつかきっと後悔する。」と助言を受けます。

灰原哀が江戸川コナンに対して特別な感情があることを見ぬいて忠告したこの助言は作中で何度か繰り返されますが、この伏線は回収されません。

コナンがレイクロック美術館が崩壊時に安否が分からなくなった際に、コナンの帰りを待ち、じっと水面を見つめているだけです。飛び込んで助けに行くのかと思ったら助けに行かない!

「見つめているだけでは、きっと後悔する。」と言われた、灰原哀は何もせず、見つめているだけでした……。

業火の向日葵 面白いよ!

ざっと、『名探偵コナン 業火の向日葵』の良い点も悪い点も書いてみました。マイナス点を含めても十分に面白い映画です。

というかね、コナンの映画は毎回突っ込みどころがあるので、マジになって見ちゃ駄目なんだ……。ダメなところも含めて楽しむのが劇場版コナンを楽しむポイントです。

映画の最後で、シリーズ20作目となる次回作の映画が来年4月に向けて作られていることが予告されます。次回の映画は黒ずくめの組織が絡んでいるようなので今から楽しみです。

今作の劇中歌で使用されていた、ポルノグラフィティ の「オー!リバル」は作品の雰囲気にあっていましたし、ひまわりの映像とともに流れるラテン調ソングはとても印象的で気に入ったのでiTunesで楽曲を買いました。おすすめですよ!

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今井阿見

当ブログ『PLUS1WORLD』の記事執筆、編集、校正、プログラミング(一部)、管理を行っているのは今井阿見(いまいあみ)という個人のブロガーです。ブログは趣味と実益を兼ねて運営しています。

今井阿見は30年近くゲームを遊んでいるベテランのゲーマー。学生時代にゲーム作りや映像制作を行っていたので、ゲームだけでなく、映画やアニメなどの映像作品、スマートフォンやパソコン、ガジェットなどの分野にも深く関心があります。

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