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これで終わるのは嫌だ! 映画『007 スペクター』感想・レビュー

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アバンタイトル・OPは完璧

映画『007 スペクター』のアバンタイトルはメキシコの「死者の日」という祭りを舞台にしています。

祭りの華やかな世界から、少しずつMI9の諜報活動へと移行していく長回しの一連のシーンの流れが素晴らしくて、ここだけでも何回か観たいなと思わせる出来でした。

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アバンタイトルが終わるとタコがたくさん出てきます。真っ黒なタコです。

タコがジェームズ・ボンドやボンド・ガールに絡みまくります。これが今作「スペクター」のオープニングです。

葛飾北斎の浮世絵かよ! と突っ込みたくなるくらいタコが絡みついてました。

タコが人体に絡みまくる映像だけだとシュールなオープニングでしかないのですが、スペクターの主題歌「Writing’s On The Wall」と合わせるとカッコイイOPに仕上がっていました。

サム・スミスさんの『007 スペクター』の主題歌「ライティングス・オン・ザ・ウォール」は iTunesストアで販売されていて買うことが出来ます。なかなかの名曲です。

ストーリーが取って付けたような感じ

アバンタイトルとオープニングがすごいので、さぞかし素晴らしい名作映画となるのかと思いきや、肝心のストーリーが色々とアレでした。

見せたいシーンが先にあって、それに合わせてシナリオを考えたんじゃないかというような出来栄えでした。

例えば、列車内でジェームズ・ボンドと敵が乱闘や銃の発砲などをするのですが、列車は敵を排除した後もそのまま走り続けます。いや、おかしいから! あれだけの騒ぎがあったら普通列車止まるだろ! どういうことなの?

他にはボンドが父親に娘を守ると約束した割には、その女性を保護もすることなくあっさりと別れたりします。で、その後守ると約束した女性はあっさりと敵組織に拉致られ人質にされます。

ジェームズ・ボンドはその女性を助けるのですが、その展開に全然燃えない! 敵組織が壊滅するまでちゃんと保護してあげようよ! 守るって約束したじゃん!

守ると約束した女性とあっさり別れ、その女性がすぐに敵に拉致され、それを助けにいくというシーンにどうやったら感情移入出来るのか! 自業自得じゃないか!

007も拉致られますが、シナリオ上都合のいいところで、あっさりと自由になります。色々とストーリーがご都合主義過ぎるだろ……。

Qが大活躍

今回は007のドラえもん的存在のQが大活躍します。Q自身も映画本編に結構出てきます。

Qが作った改造済みのオメガの腕時計やボンド・カー無しには今回007はミッションを成し遂げることが出来なかったでしょう。

今作では人間によるスパイ活動が時代遅れとして描かれており、監視カメラやドローンなどを活用して情報を集め、国家を越えて情報を共有する高度なシステムが世界の新秩序として登場します。

そして「世界を監視をするシステムを誰が監視するのか」が今作のテーマとなっており、その新しい世界を監視するシステムが既にテロリストに乗っ取られていたという設定になっています。

そのシステムを停止させるのもQですし、実際007よりも仕事をしていると言えます。

この高度な情報化社会に007という人間中心のスパイ映画そのものが時代遅れとなりつつあることを示唆しているように感じました。