映画『名探偵コナン 業火の向日葵(ごうかのひまわり)』 感想
鈴木次郎吉の財力に脱帽
鈴木財閥の相談役。次郎吉おじさまの財力半端ないですわ。
オークションでひまわりを3億ドルで落札したり、キッドの急な予告に対して、100億円ポンと用意したり、キッド確保のためレイクロック美術館の設備に湯水のごとく金を使ったりと凄いです!
レイクロック美術館がひまわり公開当日にオシャカになっても、まったく鈴木財閥が揺るぎそうにない感じでした。
お金持ちというレベルを超えてて、もはや世界銀行ですわ。
『名探偵コナン 業火の向日葵』のダメなところ
犯人・動機が微妙
この映画は犯人あまりにもクズすぎます……。
犯行動機が「プロの鑑定結果を無視して自分の思い込みでゴッホのひまわりを贋作だと決めつけ、消し去ろうとした」という、とんでもないものです。
劇中ではさらっと語られますが、どう考えても迷惑でしかありません。濡れ衣を着せられた、怪盗キッドは本当に不運ですね……。
犯人は命をかけてゴッホのひまわりを守るとかなんとか言いながら、自分はいつも危ないところから逃げられるようにしてるというチキンっぷり!
そして、飛行機を爆破するなどの大胆な犯行をしていながら、その犯行計画がパソコンの中にデータとして残っていて、それが証拠になって追い詰められるという体たらくっぷり!
これまで、ルパン&コナンムービーも含め、映画のコナンは全部視聴していますが、今までで一番ひどい犯人ではないでしょうか。
灰原哀の伏線はどうした?
劇中で灰原哀が美術館のひまわりを毎日眺めているおばあさんから「見つめているだけでは、いつかきっと後悔する。」と助言を受けます。
灰原哀が江戸川コナンに対して特別な感情があることを見ぬいて忠告したこの助言は作中で何度か繰り返されますが、この伏線は回収されません。
コナンがレイクロック美術館が崩壊時に安否が分からなくなった際に、コナンの帰りを待ち、じっと水面を見つめているだけです。飛び込んで助けに行くのかと思ったら助けに行かない!
「見つめているだけでは、きっと後悔する。」と言われた、灰原哀は何もせず、見つめているだけでした……。
業火の向日葵 面白いよ!
ざっと、『名探偵コナン 業火の向日葵』の良い点も悪い点も書いてみました。マイナス点を含めても十分に面白い映画です。
というかね、コナンの映画は毎回突っ込みどころがあるので、マジになって見ちゃ駄目なんだ……。ダメなところも含めて楽しむのが劇場版コナンを楽しむポイントです。
映画の最後で、シリーズ20作目となる次回作の映画が来年4月に向けて作られていることが予告されます。次回の映画は黒ずくめの組織が絡んでいるようなので今から楽しみです。
今作の劇中歌で使用されていた、ポルノグラフィティ の「オー!リバル」は作品の雰囲気にあっていましたし、ひまわりの映像とともに流れるラテン調ソングはとても印象的で気に入ったのでiTunesで楽曲を買いました。おすすめですよ!