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情報に国境はない:小説「国境線は遠かった」(筒井康隆)を読んで

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少し前に、筒井康隆作の短編小説集「国境線は遠かった」を読み終わりました。

発売日が1978/10/20の古い小説です。たまたま、BOOKOFFで手に入れました。現在、Amazonでも中古の本しか手に入らないようです。

国境線は遠かった (集英社文庫)
国境線は遠かった (集英社文庫)

Amazonで売価1円とか。送料のほうが高いですね……。 (^_^;)

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「情報に国境はない」

この本を読んで、心に残った一節がありましたので引用して紹介します。

国境とは、そもそも何か。
それは工業社会の遺物だ。
工業社会には貿易というものがあり、貿易には税関というものがある。
現在は、工業社会から情報社会へ移行しつつある段階だ。そして情報に税関はない。情報時代になってしまえば、情報の商取引さえなくなる筈だ。情報に、国境はないのだ。
--筒井康隆著 小説:「国境線は遠かった」より

その通りですね。

商品は国を渡る度に税金がかかりますが、情報だけは税金がかからない。

GoogleやFacebookといった企業はインターネット上の情報に価値があるということが分かっていて、それで商売をしている。

だから、お互いにひたすら情報集め合戦をしている。

インターネット上では、いくら情報を国外から仕入れてもタダ。

関税なんてかからない。情報は集めた者勝ち。

だから、ビッグデータの時代がやってきた。

ビッグデータ (英語: Big data)[1]は、2009年頃から提唱され始めた情報技術産業における新たなターム。通常のデータベース管理ツールなどで取り扱う事が困難なほど巨大な大きさのデータの集まり(構造化データ+半構造化データ+非構造化データ)であり、その格納[2]、検索、共有、分析[3]、可視化などに困難さを伴う。
--ビッグデータ – Wikipedia より

ビッグデータ革命 無数のつぶやきと位置情報から生まれる日本型イノベーションの新潮流
ビッグデータ革命 無数のつぶやきと位置情報から生まれる日本型イノベーションの新潮流

あくまで仮定ですが、

もし、情報が国境を渡る度に税関を通らなければならなかった場合、今のインターネットは大きく違ったものになっていたと思います。

インターネットのサービスって国境を意識することってあまり無いですよね。

ブログだって、サーバーは日本にないところもあります。でも、そんなこと意識したこと無い。

情報化社会に国境はない。情報はタダで関税もかからない。でも情報は集めれば価値が生まれる。

情報を大量に集めた所が勝者になる。

「国境線は遠かった」は古い小説ですが、そういった考え方で読めば結構面白いことが書いてありました。