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作曲家 佐村河内さん に言いたいこと

私は被爆者3世です。私の祖母が被爆者で、原爆手帳(被爆者健康手帳)を持っています。

今回の佐村河内さんの楽曲代作問題であなたに大きく失望しました。憤りも感じています。

佐村河内さんが作曲したとされていた『交響曲第1番 HIROSHIMA』は、元々「現代典礼」というタイトルだったそうですね。

それだけでなく、その曲を「平和と核兵器廃絶を願う気持ちを表現した」と公表したそうですね。ゴーストライターとして同曲を作曲した新垣隆氏はそのことに驚いたそうです。そりゃあそうですよ、元々「現代典礼」という作品で作っていたんですから、そんな気持ちなんて入っていません。

広島を思う気持ちなんて入ってないのに、どこが『交響曲第1番 HIROSHIMA』なのでしょうか?

佐村河内さん、あなたにとって被爆者2世という肩書は『音楽を売るための道具』でしかないのでしょうか? 非常に残念に思います。

今回の件は、広島で平和や核兵器廃絶を訴えてきた人々、被爆者、そしてその2世、3世の信用に関わる大きな問題です。

広島市出身の被爆者2世の作曲した代表作の交響曲「HIROSHIMA」が代作なうえ、”核廃絶を思う気持ちすら”入っていなかった。

こんなことが許されていいのでしょうか?

作曲の際は「後世にのこる芸術的価値のみを追求!」と指示したそうですね。悲しくなってきます。

『被爆地広島』はあなたの名前を売るための道具ですか?

被爆者である私の祖母は未だに原爆のトラウマから抜けだせず、苦しんでいます。

祖母は毎年8月6日に行われる平和記念式典のテレビ中継を見ることすら出来ません。原爆で失った兄の辛い記憶を思い出してしまうからだそうです。

そして、祖母は未だに被爆体験を口にすることも出来ません。本人にとって被爆体験はそれだけ”重いもの”です。あなたの親も同じく”重いもの”を背負ってきたはずです。

佐村河内さん、広島を、被爆者を食い物にしてきた自身を悔い改めてください。

被爆者はまだ生きています。あなたもまだ、やり直せるはずです。

参考:
http://blogos.com/article/79742/
http://www.nikkansports.com/entertainment/news/f-et-tp0-20140207-1254354.html
中国新聞 2014年2月7日朝刊 1面記事より