ゲームのストリーミング技術や環境は向上したが、肝心の需要がない

昨年の11月に、PS5でPS Plus クラシックスカタログのクラウドストリーミングを使い、PS3のゲーム「rain」をプレイし、クリアしました。独特な雰囲気のある雨が降りしきる街を舞台にしたゲームで小規模ながら面白かったです。
PS Plus クラシックスカタログで提供されているPS3のゲームはダウンロードして遊ぶことは出来ません。つまり、クラウドストリーミングでしか遊べません。ゲームは手元にあるゲーム機ではなく、サーバー上で実行されています。
クラウドストリーミングはゲームを手元のゲーム機にダウンロードしなくてもソフトを遊べるのでゲーム機の性能に左右されず便利です。ですが、常時ネットに接続した状態で遊ばなくてはならないので様々な制約や制限があります。
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クラウドゲーミングは向上したが、肝心の需要がない
クラウドストリーミング(クラウドゲーミング)とは
クラウドストリーミング(クラウドゲーミング)をよく知らない人向けに簡単に説明しますと、ゲームを手元のゲーム機で起動せずにサーバー上で起動し、ネット経由で遊ぶ技術やサービスのことです。
手元のコントローラーなどの入力をネット経由でサーバーに送信し、プレイヤーの入力をサーバー上で実行されているゲームに反映したうえで、そのゲームの映像をネット経由でプレイヤーに送り返しディスプレイで表示します。
クラウドゲーミングはデータがインターネット上を行ったり来たりしている性質上、ゲーム機で遊ぶのと比べて数フレームの映像の遅れが発生します。回線が混んでいる時は映像が遅れたり、乱れたり、低画質になったりします。
クラウドゲーミングは進化している
クラウドゲーミングは2020年以降からサービスに力を入れる企業が増えてきたように思います。当時はストリーミング技術の発展と、コロナ禍による巣ごもり需要の増加がこの流れを後押ししていました。
私が初めてクラウドゲーミングした時は2017年でした。その時はお試しで少し遊んだだけなので本格的にゲームを遊んでいませんでした。本格的にゲームをクラウドで遊んだのは2021年です。
2021年にPS Nowでクラウドゲーミングした時は「ICO」を遊びましたが、画質がボケボケで、プレイにも支障が出るレベルの映像の酷さでした。当時は安定して快適に使えるサービスとは言えないものでした。

それから数年後の2025年11月にクラウドストリーミングで「rain」を遊びました。
「rain」は2013年に発売されたPS3専用のアクションアドベンチャーゲームです。他のプラットフォームに移植されていないので、ソフトを持っていない場合、基本的にクラウドで遊ぶしかありません。
このゲームは10時間以内にクリアできる小規模なゲームです。クラウドストリーミングでプレイしましたが、プレイ開始からクリアするまでストレスなく遊ぶことが出来ました。極稀に画面がちらつく程度でほぼ快適でした。
「rain」は全体的にフィールドが薄暗くて、主人公がほとんど透明みたいなゲームですが、クラウドゲーミングの映像でも問題なく遊べました。
PS Nowで遊んだ「ICO」とPS Plus クラシックスカタログで遊んだ「rain」のクラウドストリーミングの比較になりますが、同じPlayStationのクラウドゲーミング体験でも数年で大きく向上するかと感心しました。
2021年から2025年にかけ、パンデミック対策としてリモートワークが進んだ影響もあり、ストリーミング技術やそれを支えるインフラが発達したのでしょう。たった4~5年でクラウドゲーミングが実用的になったのに感動しました。
【純正品】PlayStation Portal リモートプレーヤー(CFIJ-18000)
私はPS Portalは持っていませんが、持っていればもっとPS5経由でクラウドストリーミングを活用していたかも知れません。寝転びながらゲームを遊べる訳ですからね。クラウドゲーミングの選択肢が広がります。
Nintendo Switch 2に勝てないクラウドゲーミング
私は最新のクラウド環境を体験し、以前は使い物にならなかったクラウドゲーミングが数年で実用的になったのは理解しました。ですが、遊んでみた結果、結局クラウドゲーミングは需要がないんじゃないかという結論に至りました。
クラウドゲーミングは自分の環境では遊べないゲームを遊ぶための手段としてアリだと思います。しかし、果たしてその需要はどこまであるのか考えさせられました。主な理由はNintendo Switch 2が既に発売されているからです。
Nintendo Switch 2が手元にあれば「サイバーパンク2077」「バイオハザード レクイエム」「エルデンリング」などのゲームをプレイ可能な訳です。これらのゲームが遊べるということは大抵のゲームが遊べることになります。
Nintendo Switch 2は携帯も出来るのでネット環境の乏しい場所でも遊べるわけです。クラウドゲーミングはネット環境前提なので、Nintendo Switch 2のどこでも遊べる利便性にはクラウドゲーミングは勝てないと思います。
Nintendo Switch 2は爆発的な速度で普及しているので、今後も遊べるゲームは黙っていても増えていくでしょう。そして、多くの消費者がNintendo Switch 2で事足りる状況でクラウドゲーミングが広がるでしょうか?
私はそうは思いません。クラウドゲーミングは映像の数フレームの遅れやネット常時接続環境でないと使えないという弱点があるかぎり、快適性や利便性ではどうしてもNintendo Switch 2に軍配が上がります。
大抵のゲームが遊べるNintendo Switch 2が広まれば、その分クラウドゲーミングへの需要が奪われていくと思います。
今後クラウドゲーミングの需要は高まるのか不明
数年前の未成熟なクラウドゲーミング環境でゲームを遊んだ経験がある私から見ても、クラウドゲーミングは間違いなく昔よりは快適にゲームを遊べるようになりました。ゲームを遊ぶ方法の選択肢として、十分候補にはなります。
ですが、クラウドゲーミング自体が本当に必要なサービスなのかという疑問は拭えませんでした。熱心なゲーマーは元からゲーム機やゲーミングPCを持っているでしょうし、カジュアル勢はNintendo Switch 2の性能で十分です。
クラウドゲーミングがクラウド上でしか遊べないゲームをするために利用するサービスに成り下がってしまったら、Nintendo Switch 2には永遠に勝てないと思います。クラウドゲーミングが広まるにはプラスアルファが必要ですね。




