YouTube はどのようにして動画の著作権侵害を回避するのか?
YouTubeは2012年5月21日に7周年を迎えました。
YouTube 7周年、1分あたりの動画アップロード量が72時間分に | ネット | マイナビニュース
YouTubeには毎日、毎時、毎分、毎秒、たくさんの動画がアップロードされています。他の動画サイトとは比べ物にならない量のアップロード量です。もはや増え続ける動画コンテンツを人間の手では確認しきれません。
これだけの動画データを受け入れるのも大変ですが、もっと大変なのはコンテンツの著作権の管理です。
YouTubeは著作権に問題のある動画をどうやって見つけているのでしょうか? また、どうやって著作権の問題を含んだ動画を処理していくのでしょうか?
YouTubeの著作権侵害への取り組み
まず著作権で保護された動画がアップされたときに、それをどうやって認識しているのか。
コンテンツの所有者がYouTubeのデータベースにコンテンツを登録し、そのコピーが検出されたときにどうするかを設定をすると、アップロードされる動画毎に、データベースと照合し問題ないかを確認し、一致を検出した時に権利者の設定した方針に合わせ処理をしているとのこと。
コピーされた著作物を、動画の一部だろうと、スロー再生だろうと、音質や画質が落ちていようと検出しているというのは凄いですね。
著作権に問題のある動画が検出されると、その動画に対する裁量はYouTubeでなく、コンテンツの著作権保有者に委ねられます。
動画をブロックすること、容認することを選べるのです。
著作権者の裁量に任せる
動画の中でソニーが著作権で守られたコンテンツ(音楽)である動画に対し、アップロードを容認し、自分たちの利益につなげた話が出てきます。
どんな動画でも、自分たちの権利を主張し、がんじがらめにしてしまうより好感の持てるシステムだと思います。
動画の中で語られる、「再利用を単に一切禁止するなら、新たな形態の作品や、新たな聴衆、新たなチャネル、そして新たな収入の機会を失ってしまいます」という言葉には重みがあります。
著作権者が権利を主張して動画を削除することもできるし、容認して著作権料の収入に繋げることも出来る。YouTubeの仕組みはよく出来ています。
コンテンツの著作権保有者、動画視聴者、どちらにもうまく働くエコシステムをYouTubeは目指しているということですね。
このような仕組みがあるからこそYouTubeは巨大な動画プラットフォームに成りえたのだと思います。