個人ブログはこれからオワコンになるかも
こんにちは、10年以上個人ブログを続けている今井阿見(いまいあみ)です。最近Twitterは利用制限がかかったりと大騒ぎですね。これからTwitterが駄目になったら、また個人ブログの時代に戻るのかなとぼんやり考えてました。
そう考えてた矢先、検索エンジンのGoogleが新たな方針を発表していたのに気づきました。そしてそれは個人ブログの存続に深く関わりそうな内容でした。具体的には「SGE」(Search Generative Experience)というものです。
ブログを読んでもらうことやコメント等の反応をもらうことをブログ記事を書くモチベーションにしている人は、今後「SGE」の影響でモチベーションの維持が難しくなりそう。個人ブログはこれからオワコンになるかも知れません。
個人ブログがオワコンになりそうな3つの理由
個人ブログは著者本人が有名人でもない限りはブログ読者の流入元がGoogleなどの検索エンジン経由かTwitterなどのSNS経由になると思います。当ブログは9割以上が検索エンジン経由で読みに来る読者で構成されています。
当ブログのように検索エンジン経由での読者が大多数の場合、世の多くの人が使っている検索エンジンがGoogleであるため、Googleの仕様変更があればブログの訪問者数に大きな影響を与えることになります。
そして今後Googleの検索結果に大きな影響を及ぼしそうな「SGE」が検索からの訪問者が多い個人ブログの訪問者数に影響を与えそうです。
個人ブログに大きな影響を与えそうなGoogleの「SGE」
Googleの新たな方針SGEは「Google Search Generative Experience」の略で、その中身を簡単にいうと人工知能(AI)によって生み出された内容を検索結果として表示させますというものです。
SGE導入前の今は、Googleで検索を行うと入れたキーワードに関連するウェブページのリンクを順番に表示する検索結果を返してきます。キーワードによっては地図や動画を出してきたりしますが、大体の検索結果はこんな感じです。
SGEが導入された後のGoogleの検索結果はこんな感じになります。現時点ではSGEは使用できないのでGoogleの公式サイトから拝借したサムネイルを加工した画像で説明しています。
SGEが導入されたGoogleで検索するとAIが生成した回答が上部に表示され、今まで表示されていたウェブページのリンクを順番に表示していた部分は下の方へ追いやられています。
グーグルで検索を行った時に表示されるAIの回答が納得のできるものであれば、検索を行った人はわざわざ他のウェブページを見ないでしょうし、更に追加で情報を確認することもないでしょう。
ゆえに、検索エンジンからの読者が大多数のブログは訪問者数が減ることになります。
元々最近はGoogleの検索結果で個人ブログよりも企業のブログのほうが優先的に表示されるようになり個人ブログは不利になりつつあったのですが、SGEの導入で検索から個人ブログへの訪問者数はますます減ることになります。
現時点で日本のGoogleでのSGEの導入時期は未定ですが、数年以内には確実に導入されるでしょう。Googleという検索エンジンは大きな転換期を向かえているのかも知れません。
SGEで変わるGoogleの検索結果に不安がある人もいると思います。AIの回答が100%正しい訳ではありませんが、そもそも人間の書いた記事も100%正しい訳ではありませんので、Googleは問題ないと考えているのでしょう。
Twitterも当てにならない
ここまで記事を読んで、自分のブログの読者は検索エンジン経由じゃないから大丈夫、心配いらないと考えているブロガーもいると思います。ブログの読者がTwitter経由で訪問している場合であっても将来安心ではありません。
なぜならTwitterというサービスそのものの今後が危ういからです。Twitterに関しては最近かなりのネガティブな報道がされています。
ツイッター、広告収入半減 マスク氏の買収後 – BBCニュース
ツイッター元社員らが集団訴訟 「退職金5億ドル未払い」 | Reuters
米ツイッター、家賃未払いで家主から訴えられる – CNN.co.jp
Twitterはイーロン・マスクに買収されて以後、広告収入が激減したり、クビにした社員の退職金をロクに払っていなかったり、借りているオフィスの賃料を払っていなかったりと金銭的なトラブルをかなり引き起こしています。
それだけでなく、社員を大量に解雇した影響かTwitterで大規模な障害が続発したり、かなり厳しい閲覧の制限を始めたりと、利用者が離れていくような出来事が多発しています。
あなたはこのようなトラブルばかりのサービスが存続できると思いますか? この調子だと2~3年は持っても5年後はサービス自体が無くなっているんじゃないかなと現時点の情報で私はそのように予想しています。
実際にTwitterユーザーの多くが不安を抱えているようで、Twitter代替サービスとして注目集める「Threads」はサービス開始からわずか5日で1億人のユーザーを獲得しました。
これはTwitterが無くなると考えている人がかなりの数いるという現れでしょう。このような状況にもかかわらず、Twitterの名称を「X」に変更するなどユーザー置いてきぼりなサービス運営が未だに行われています。
現時点でTwitterの未来に関してポジティブな話は殆どありません。
いつ無くなっても不思議ではないTwitterというサービスを当てにするのは賢い判断ではありません。ブログの読者の多くがTwitter経由で訪問している場合は考慮しておくべきでしょう。
AIのスピードに人間は勝てない
GoogleもTwitterも当てにならないこの状況で、個人ブロガーはAIが作成する記事とも戦わなくてはなりません。ChatGPT(チャットジーピーティー)などの強力な人工知能の登場で既に個人ブログを取り巻く環境は変わっています。
これまでは文章をきちんと組み立てることが出来る人間だけが個人ブログを運営することが出来ました。しかし、対話型AIの登場で文章力がなくても、長文のブログ記事を誰でも作成可能な状況が整ってしまいました。
この変化は不可逆であり、人間だけがブログ記事を書いていた時代は終わりました。この記事は人間の私が手打ちで書いていますが、私がこのような記事を書いている間にAIを使えば数十記事は簡単に生み出せると思います。
しかも、今のAIで生み出した文章の殆どは支離滅裂ではなく説得力のあるものなので、下手に人間が書いた記事よりも質は高いでしょう。そして当たり前ですが、AIのスピードに人間は勝てません。
なら、自分もAIを使って記事を書けばいいのではないか考えるブロガーもいるでしょうが、根本的な解決にはなっていません。
自力で記事を書くにせよ、AIを活用するにせよ、次々と生み出されるAIの記事との競争にさらされることに変わりはないからです。
私はこの無間地獄に参加するつもりはありません。もっと別の策を講じたほうがいいでしょう。
今後個人ブログはどうなるのか誰にも分からない
これらが私が個人ブログはオワコンになると考える根拠です。既に人工知能が生み出す大量の記事と個人ブログの記事は競争にさらされています。個人が書いた記事を読んでもらうチャンスは今後も相対的に減ることになるでしょう。
当ブログのアクセスの大半がGoogleの検索結果経由なので、Googleに「SGE」が導入されることで大幅なアクセス減少が予想されます。Twitterも無くなれば、このブログを読んでもらうチャンスは殆どなくなります。
このブログのサーバー代もタダではないので、存在するだけでお金がかかります。金銭的な損が出ない限りこのブログは続けていきたい気持ちですが、Googleからのアクセス数が減ることが読めている状況なので難しいですね。