現実をいかに組み合わせるか エリック・ヨハンソン 「不可能な写真」

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皆さんは一見リアルであるにもかかわらず、よく見ると現実的にはありえない写真を見たことはありますか?

ただ単に現実的にありえない画像なら、少し頑張れば誰にでも作ることはできると思います。しかし、一瞬脳が騙されるようなリアリティを持った驚きの写真はどうやって作られるのでしょうか?

今回、そういった写真を多く制作してきた、スウェーデン出身のアーティスト、エリック・ヨハンソンの写真制作テクニックについてのプレゼンを紹介します。

面白くて楽しい 「不可能な写真」

まず、普通の写真撮影についてのエリック・ヨハンソン氏の言及から始まります。写真を撮るには然るべき時に、然るべき場所にいることが重要で、撮影後はそこでプロセスが終了してしまうとのことです。確かにそうですね。写真は基本的に撮ったら終わりですからね。

逆に彼はシャッターを切った後からプロセスが始まる何かに興味があったそうです。その結果、フォトリアリズムを保った、不思議な仕掛けのある写真を制作するようになったとのこと。

不自然な写真を自然に見せるにはどのようなテクニックが必要なのでしょうか。写真をリアルに見せるためのシンプルなルールが3つあるそうです。

  • 組み合わせる写真は同じ視点でなければならない
  • 組み合わせる写真の光の条件が同じ
  • 別の画像がどこから始まるのかわからないよう繋ぎ目をなくす

分かりやすく、覚えやすいですね。

リアルな結果を生むためには、しっかりとした構想が重要で、そのためには写真をベースにするのではなくアイデアをベースにしてそれから、写真を組み合わせたほうが素晴らしい結果が得られるそうです。

Personal – Erik Johansson

エリック・ヨハンソンさんの制作した作品集はこちらで見ることができます。どれもクオリティが高いです。

プレゼンテーションで聞いたことを踏まえて、写真を閲覧してみると、より楽しく写真を見ることができると思います。

Posted by 今井 阿見