映画「ダークナイト ライジング」感想・レビュー

つい先日、映画「ダークナイト ライジング」を観てきました!

「ダークナイト ライジング」は、バットマン・ビギンズ、ダークナイトに続くバットマンシリーズの第3作目にして3部作完結編です。

私はバットマン・ビギンズ、ダークナイトそれぞれ、Blu-rayディスク持っていますし、ダークナイトはサウンドトラックCDを持っています! 好きなシリーズだったので期待して映画館に行きました。いや~、良かったです!!

以下ネタバレを含んだ映画「ダークナイト ライジング」の感想・レビューです!

「ダークナイト ライジング」の感想・レビュー

観賞前に前作、前々作の視聴を!

「ダークナイト ライジング」は、バットマン・ビギンズとダークナイトという前作と前々作があり、今作にもそれらの話が度々出てきます。

1作目で出てきた「影の同盟」の話、2作目で出てきた「ハービー・デント」の話が何度も出てきますので、それが分からない人は映画を100パーセント楽しむことが難しくなると思います。

前作のダークナイトはバットマン・ビギンズを観てなくても楽しむことができましたが、今回はそうではありません。観る前に前作と前々作を視聴しておきましょう。

ダークナイト ライジングは娯楽作品じゃない

今作には予告編の通り、バットマンではお馴染みのハイテク武器やアクションシーンが出てきますが、ハリウッド映画ではお馴染みのスカッと爽快娯楽映画! を期待して見に行くと多分痛い目にあいます。

本作は映画と言うよりも、映画のスクリーンというフィルターを通して痛々しい現実を見せつけられているような感覚でした。

主人公は今作で、罠にかけられ、再起不能になるまでボコボコにやられて、囚われの身になってしまいます。ハリウッドの映画のヒーローものとしてはかなり異質な作品になってます。

ベインなんて飾りです

予告編でも出てくる、メインの敵キャラクター「ベイン」ですが、前作のようなバットマンとジョーカーの一騎打ちのような展開を望んでいると面食らうことになると思います。

映画の途中まではベインを倒す(止める)ことがバットマンの目的となっているのですが、ベインはバットマンではない人によってあっけなく倒されてしまいますし、ベインが倒されても話は続きます。

ベインという悪役がいることで本作が盛り上がっているのは間違いないのですが、ベインのあっけない倒され方に不満を持つ人もいると思いますね。

アメリカ全否定映画

この映画では、アメリカの国民的スポーツであるアメフトの試合会場が爆破されたり、ボロボロになったアメリカ国旗がはためくシーンがあったり、アメリカ政府とアメリカ軍が全く頼りにならなかったりと、いろいろアメリカ的なものを否定しまくっています。

一昔前アメリカ映画は、「アメリカ万歳!」というものが多かっただけに、ハリウッド映画からこういった作品が出てくるのは感慨深いですね。

アメリカ社会が軸にしてきた資本主義経済も今作の「ゴッサム市民の暴徒化」で否定しているように見えます。

よくハリウッドで作れたなこの映画……。

正義と悪が入れ替わり市民暴徒化

私が一番印象に残ったのは、ゴッサム・シティの警官たちが丸ごと生き埋めになり、犯罪者や暴徒化した市民が街を破壊し、略奪をしていくところですね。

クリストファー・ノーラン監督はこれをやりたかったんだと思います。

普通のハリウッド映画なら市民が暴徒化して街を破壊していくシーンなんて入れませんよ! この映画は並じゃない!

警察が生き埋めになっただけでなく、作中で、ゴッサム市警のジム・ゴードン警部の隠していた嘘がばれ、ゴッサム市民の警察への信頼が堕ちてしまいます。

また、証券取引所が襲撃された際に、主人公ブルース・ウェインの資産もなくなってしまいます。

金持ちや警察といった力を持つものが地に堕ち、嘘が暴かれることで自分たちは騙されていたんだ! と「怒りに狂った市民」が街を闊歩し始めます。警官や権力者たちが次々と市民に法廷にかけられ、裁かれていくシーンは胸に迫るものがあります。今作の見所の一つです。