パソコンの画面が明るすぎると感じる人向けのモニター「EV2480-Z」

2023年1月14日ガジェット レビューガジェット,ディスプレイ,ブルーライト,レビュー,健康

著者: 今井 阿見

長時間パソコンで作業しているとディスプレイの明るさで目が疲れてしまうことはありませんか? モニターやWindows側の設定で画面の明るさを下げられますが、それらの設定を使っても下げられる輝度には限界があります。

多くの液晶ディスプレイは低輝度に設定しても100~150 cd/m²(カンデラ毎平方メートル)までしか下げられない事が多く、その明るさで長時間ディスプレイを見ると画面が明るすぎて目が疲れてしまうことがあります。

夜に明るすぎるディスプレイを使ってPCで作業してしまうと体内時計が狂って睡眠の質を下げたり、眠れなくなったりします。パソコンを長時間使う事が多い人は可能な限り輝度を下げられるモニターを使ったほうが良いといえます。

輝度1 cd/m² まで下げられるモニター「EV2480-Z」

私は昼も夜もパソコンのディスプレイを長時間使うことが多いので、以前から夜に使用しても目が疲れないディスプレイを探していました。そして、ついに私の希望を叶えてくれるディスプレイの「EV2480-Z」と出会いました。

EIZO FlexScan EV2480-ZBK (23.8型モニター/1920×1080/USB Type-C対応/アンチグレアIPS/疲れ目軽減/ブラック)

EIZO FlexScan EV2480-ZBK (23.8型モニター/1920×1080/USB Type-C対応/アンチグレアIPS/疲れ目軽減/ブラック)

私が最近購入した「EV2480-Z」は2022年6月頃に発売された割と新しめのディスプレイです。本体カラーはブラックとホワイトの2種類があります。私はブラックを購入しました。詳細なスペックは 公式サイト で確認できます。

「EV2480-Z」で目の疲れが軽減

私は「EV2480-Z」を使用することでディスプレイ使用後の目の疲れが大幅軽減しました。特に、夜にパソコンを使用しても目が疲れにくくなり、夜の寝付きや睡眠の質も良くなりました。

今までのパソコンのディスプレイでは夜作業する時に輝度を最低まで下げても画面が明るすぎると感じていましたが、「EV2480-Z」では夜でも明るいと感じないレベルにまで輝度を下げられるので便利です。

世の中の多くの液晶ディスプレイは一番低い輝度に設定しても100~150 cd/m²(カンデラ毎平方メートル)までしか下げられないことが多いですが、「EV2480-Z」は最低輝度が1 cd/m²(カンデラ毎平方メートル)です。

つまり、ディスプレイの輝度を1 cd/m²まで下げられます。輝度を1 cd/m²まで下げると明るい場所だと画面がほぼ真っ暗に見えます。実際に1 cd/m²まで下げて使うことはないですが、結構な低輝度でも画面表示は見やすいです。

ブルーライトも減らせる

「EV2480-Z」は設定によって色温度も変更できます。色温度は4000~10000K(ケルビン)の間で調整できます。色温度と輝度を両方下げることでディスプレイから発生するブルーライトを大幅に減らすことができます。

また、表示モードの中に「Paperモード」を搭載しています。「Paperモード」では暖色系の色味になり、輝度、コントラスト比を抑えた紙のような見え方になるので、書類や電子書籍が読みやすくなります。

周りの明るさに合わせて輝度を調整する

モニター右下部のボタンによってOSD(オン・スクリーン・ディスプレイ)画面を表示できます。

OSDを操作することで画面の輝度や色温度などを変更できます。私は明るさを時間帯によって手動で変更しています。

私はディスプレイの明るさを昼間は明るさを50、夜間は30で使用しています。

明るさを0にすると、このようにディスプレイで真っ白な画像を表示していても非常に暗くなります。上の写真で白く見える部分は部屋の照明の反射です。

「EV2480-Z」のディスプレイはIPSのアンチグレア(非光沢)タイプなので照明や外光の反射、映り込みによる画面の見えにくさの影響を受けにくい作りになっています。

「EV2480-Z」はデフォルトの設定だとモニターの明るさが周囲の明るさによって明るくなったり暗くなったりと明るさの自動調整が行われます。明るさが勝手に変わるのを無効にしたい人はAuto Ecoviewをオフにしましょう。

「Auto Ecoview」はOSDのEcoview設定からオフにすることができます。

「EV2480-Z」のデメリット(短所)

目の疲れが軽減できるというメリットがある「EV2480-Z」ですが、実際に使ってみて様々なデメリットや短所が分かったので、購入を検討している人向けに「EV2480-Z」の駄目な部分についてお伝えしておきます。

駄目な部分やデメリット(箇条書き)

  • 本体が重い
  • 値段が高い
  • HDR非対応
  • スピーカーがしょぼい

駄目な部分の詳細

「EV2480-Z」の駄目な部分1つ目ですが、本体重量が重いです。同じサイズの他メーカーのディスプレイと比べて2~3キロ程重いです。筋肉のない人だとディスプレイの設置が大変かもしれません。

次に、値段が高いです。「EV2480-Z」に限らずEIZO系のディスプレイは元から一般のディスプレイの相場より高価格なので、安く済ませたい方にはおすすめできません。

「EV2480-Z」はHDR非対応です、HDMI端子はありますが、ゲーム機やセットトップボックス(STB)などで映画やゲームをHDRで楽しんだりすることは出来ません。

最後に「EV2480-Z」にはスピーカーが内蔵されていますが、そのスピーカーがしょぼい(音がペラペラで迫力がない)です。仕事でしか使わないなら問題ありませんが、音楽を聞いたり映画やゲームを楽しむのは難しい音質です。

幸いディスプレイにヘッドホン端子(ステレオミニジャック)があるので、自分で用意したスピーカーで音を鳴らすことが出来ます。

Bose Companion 2 Series III multimedia speaker system PCスピーカー 19 cm(H) x 8 cm(W) x 右:15 cm 左:14.5 cm(D)

私は「EV2480-Z」に Bose Companion 2 Series III  をバスレフを塞いだ状態で繋いで使用しています。このように本体スピーカーの問題点は別のスピーカーを繋いで使用することで解決することも出来ます。

モニターのサイズが合わない場合

「EV2480-Z」は‎解像度 ‎1920×1080、23.8 インチのモニターです。人によってはこのサイズが使用目的に合わない人もいるでしょう。

EIZOのモニターは「EV2480-Z」に限らず、輝度を1 cd/m²まで下げられるものが他にも発売されているので、「EV2480-Z」が求めるサイズではない人は自分に都合の良いサイズのEIZOのディスプレイを探してみましょう。

目の疲れが顕著なら低輝度のディスプレイを使おう

以上が、輝度1 cd/m² まで下げられるモニター「EV2480-Z」の紹介です。日頃から夜にパソコンを使った後になかなか眠れなかったり目の疲れが酷かった人は、ぜひ低輝度のディスプレイを使って改善できないか試して下さい。

私は夜にPC作業してしまうと眠れないことが多かったのですが、「EV2480-Z」を使うことで夜もパソコンでの作業が可能になり選択肢が広がりました。一日中画面を見るような仕事をしている人にはおすすめのディスプレイです。

私は「EV2480-Z」を使い始めてから、長時間PC作業をしても目が疲れにくくなったので、このモニターはブロガーやライター、大量の文章を作成・閲覧する人向けのモニターと言えます。眼精疲労が酷い人におすすめです。

EIZO FlexScan EV2480-ZBK (23.8型モニター/1920×1080/USB Type-C対応/アンチグレアIPS/疲れ目軽減/ブラック)

EIZO FlexScan EV2480-ZBK (23.8型モニター/1920×1080/USB Type-C対応/アンチグレアIPS/疲れ目軽減/ブラック)

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今井阿見

当ブログ『PLUS1WORLD』の記事執筆、編集、校正、プログラミング(一部)、管理を行っているのは今井阿見(いまいあみ)という個人のブロガーです。ブログは趣味と実益を兼ねて運営しています。

今井阿見は30年近くゲームを遊んでいるベテランのゲーマー。学生時代にゲーム作りや映像制作を行っていたので、ゲームだけでなく、映画やアニメなどの映像作品、スマートフォンやパソコン、ガジェットなどの分野にも深く関心があります。

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