通夜・葬儀・告別式の基本マナーや服装、持ち物などの基礎知識まとめ
先月、祖母が他界したので今月は四十九日法要を行いました。ついでに納骨も済ませました。
私は久しぶりの葬式への参列だったので、通夜・葬儀・告別式の基本的な振る舞い方を忘れていました。今後知り合いが逝去した時に備えて、通夜・葬儀のマナーは押さえておくべきだと感じました。
これからも生きていれば冠婚葬祭に関わることは避けられませんので、自身の復習も兼ねて、お通夜・葬式・告別式に参列する時に必要になる弔事のマナーや基礎知識をまとめてみました。
通夜・葬儀・告別式の基本マナーまとめ
今回まとめた通夜・葬儀・告別式のマナーは遺族側ではなく、葬式に参列する会葬者の視点でまとめています。
通夜の服装の基本
男女ともに、まだ学生であれば学生服も使えます。
男性の服装(略礼装)
ダークスーツが基本。ネクタイは黒、ワイシャツは白無地、靴と靴下は黒。
女性の服装(略礼装)
ダークカラーのスーツが基本。ストッキングは肌色も可。靴は無駄な装飾のない黒のバンプス。
葬儀の服装の基本
男女ともに、まだ学生であれば学生服も使えます。
男性の服装(略礼装)
ブラックスーツが基本。上着はダブルでもシングルでも良いが、ズボンの裾はシングルが基本。ネクタイは黒、ワイシャツは白無地、靴と靴下は黒。
女性の服装(略礼装)
ブラックフォーマルが基本。夏でも長袖や七分袖が基本。ストッキングは黒。靴は無駄な装飾のない黒のバンプス。
持ち物などの基本
靴やバッグは光沢のあるものを避け、地味なものを選ぶ。
ハンカチ・アクセサリーのなどの小物類
ハンカチは黒か白。コートや羽織、傘は目立たない地味なデザインのものを選ぶ。ネクタイピンは付けない。
アクセサリーは結婚指輪以外は身につけないのが原則。付ける場合は一連の真珠か黒真珠のネックレスまたはイヤリングにします。
髪型・メイク・アクセサリーのマナー
前髪で顔が隠れないようにするのが基本。髪色は派手なものを避ける。
ロングヘアは上品にまとめる。黒のゴムやリボン、バレッタを使う。メイクは薄化粧が基本。ナチュラルに仕上げる。
香典
香典の金額は4,9といった数字を避けます。通夜と葬儀・告別式に参列する場合は、先に弔問する通夜に香典を持参するのが一般的です。
通夜で香典を渡した場合は、葬儀・告別式に香典を持参する必要はなく、記帳だけで済ませます。
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香典はむき出しで持ち歩くのではなく、「袱紗」(ふくさ)に包んで持参します。袱紗の色はグレーや紺色、紫などが望ましいです。
- 仏式の表書きの例:御霊前、御香料
- 神式の表書きの例:玉串料、御榊料
- キリスト教式の表書きの例:御花料
通夜の流れ・進行例(仏式)
- 通夜受付開始(1時間から30分前)
- 一同着席(15分前頃)
- 僧侶入場・読経
- 焼香(喪主から順に行う)
- 僧侶法話・退場
- 喪主の挨拶
- 通夜ぶるまい
葬儀・告別式の流れ・進行例(仏式)
葬儀の規模や執り行う業者、地域の慣習によるため進行は様々なパターンがあります。
- 受付開始(1時間から30分前)
- 一同着席
- 僧侶入場
- 開式の辞
- 読経、弔電紹介
- 焼香(喪主から順に行う)
- 喪主の挨拶
- 閉会の辞(僧侶退場)
- お別れ(出棺)
焼香の仕方(仏式・立礼の場合)
焼香は喪主、遺族、一般会葬者の順に行う。
- 順番が来たら焼香台に進んで、遺族に一礼
- 焼香台の一歩手前まで歩き、遺影に一礼(または合掌)
- 抹香(まっこう)をつまみ、目の高さまで捧げる。
- 抹香を香炉に落としてくべる(回数は1~3回が一般的)
- 合掌し故人の冥福を祈る
- 遺影に一礼し、一歩下がって遺族に一礼し席に戻る
数珠の持ち方
房を下に垂らすように左手で持ち、長い数珠は二連にする。合掌時は親指と人差し湯の間にかけ、親指で押さえながら合掌。
数珠の種類や持ち方は宗派によって異なるので、自身の宗派に合わせたものを覚えておくと良い。自分が仏教徒でない場合は数珠を持つ必要はありません。
葬儀はマナーだけでなく故人を思う気持ちも重要
以上が、通夜・葬儀・告別式の基本マナーや基礎知識のまとめです。細かく言うと宗派や葬式の形式によっても異なるので、最低限の情報だけまとめています。
つい最近、通夜や葬儀に参加した身としては、分からない部分があったら、とりあえずは周りに合わせておけばOKだと思います。参列する際のマナーも大事ですが、いちばん重要なのは亡くなった故人を思う気持ちです。
知人の逝去の知らせは突然やってきます。急な訃報でも対応できるように常日頃から礼服などを準備しておきましょう。