8月のアップデートで より見えてきたGoogle+の今後の戦略
皆さん、こんにちは。9月に入ったのにまだ暑い日が続きますね。まだまだ8月のようです。
8月の間にGoogle+そのものには大きな変化はありませんでしたが、Google+に複数の機能が追加されました。
それらを踏まえ、Google+の戦略の変化を振り返ってみました。
企業向けGoogle+の強化
Google+に企業向け新機能 ビデオ会議中にドキュメント共同編集も – ITmedia ニュース
米Googleは8月29日(現地時間)、ソーシャルサービス「Google+」の企業向け機能を強化した。企業はこれまでもGoogle AppsのアカウントでGoogle+を利用できたが、新たに従業員の投稿権限を設定したり、ドキュメントを共同編集しながらビデオ会議を行ったりできるようになった。
ついに、企業向けGoogle+の機能に「社内限定」の投稿範囲管理機能が追加され、社内と指定した社外のユーザーだけに投稿を見えるようにすることができるようになり、情報の管理がしやすくなりました。
さらに、ビデオ会議と同時にドキュメントを共同編集できるようになり、よりスムーズなユーザ間連携が可能になりました。
これらの機能は、2013年末まで無料で使えるとのことなので、試しに企業でGoogle+を使ってみるというところが増えてくるかも知れません。
スポーツファンに向けたGoogle+
アメフト×Google+:NFLファンのコミュニティ「Fantasy Football」にハングアウト機能登場! « WIRED.jp
そんな「Fantasy Football」に今回新たに加わったのが、Google+のハングアウトというヴィデオ通話機能。この機能が加わることで、世界中のアメリカンフットボールのファン同士がオンラインで試合を観ながら話をしたり、次の試合の議論をしたり、リアルタイムでさまざまなコミュニケーションをとることができるようになり、より直接的な”感動の共有”が可能になったのだ。
さらに注目すべきところとして、これまでGoogle+というSNS内での知り合い同士での利用がメインだったハングアウトが、第3者向けの利用も可能になったということが挙げられる。
Googleがアメフトファン向けにハングアウトの機能を提供開始しました。スポーツを通じてハングアウトの機能を利用してもらい、ハングアウトの良さを実感してもらうのが狙いでしょう。
これまで、Google+等でしか利用できなかったハングアウトが外部でも使えるようになるのは注目すべきところだと思います。
個人的には日本でもプロ野球ファン向けに同じ事をして欲しいと思うのですが、どうでしょうGoogleさん。
音楽ファンに向けたGoogle+
ミュージシャンに朗報―Google+ハングアウトに追加されたStudio Modeで高音質のライブ・ストリーミングが可能に
Googleはハングアウト・オン・エアをミュージシャンが演奏を(ガレージからであれスタジアムからであれ)ストリーミングするための有力なチャンネルに育てるために効果的な手を打ってきた。今日、ハングアウトにStudio Modeが追加された。このモードは通常の音声会話ではなく音楽ストリーミングのために最適化されており、高品質のオーディオが配信できる。
ハングアウト・オン・エアはすでに先進的なミュージシャンの人気を集めている。中にはオープン・マイク・ハングアウトという視聴者が飛び入りでパフォーマンスに参加できるイベントも行われている。Googleがハングアウトにミュージシャンを集めることができれば、ファンがGoogleプレイのGoogle Musicからアルバムを買う助けになるだろう。Googleの音楽販売チャンネルはまだ生まれたばかりだが、やがてはiTunesやSpotifyのライバルに成長するかもしれない。
ハングアウトの高音質化によって、今後ますますハングアウトオンエアのミュージシャンの利用が増えていくかも知れません。また、音楽だけでなくその他番組配信も増えるのではないかと予想されます。
日本ではまだ展開されていませんが、GoogleではGoogle PlayのGoogle Musicで音楽を購入することができます。
ハングアウトオンエアでファンを集めて、その場で新しい音楽をダウンロードしてもらうというスタイルも今後生まれてくるのではないかと思います。
Google+はSNSというだけでは足りない
Google+はよく出来ているソーシャルネットワークですが、現状だとただそれだけです。
ソーシャルネットワークを利用する人の主な目的は「人との交流」です。良いシステムであっても交流する相手がいなければ意味が無いのです。
Google+は後発のSNSであり、先行するFacebook、Twitterに比べるとどうしてもこの点は不利になります。
Googleは「人との交流」だけでなく、「企業での活用」「スポーツ」「音楽」などを通じて、これからユーザがGoogle+を使う理由を増やしていき、アクティブなユーザを獲得していく狙いがあるのでしょうね。
9月はどんなアップデートがあるのでしょうか? 今から楽しみです。