なぜ数学の世界では x が未知数として扱われるのか? 由来は?
皆さん、学生の時に数学を学んできましたね? なぜ、数学の世界では x が未知数として扱われるのでしょうか?
皆さん、学校で数学を習った際に頻繁に x という未知数を表す文字としてよく使用してきたことと思います。ではなぜ x が使われているのか考えたことはありますか?
X はなぜ未知数なのか? その謎の驚きの答えを、テリー・ムーアがプレゼンテーションで語ります。
「X はなぜ未知数か?」
アラビアでは科学、数学、工学が西洋より先に発達していたという事実が紹介されます。確かに数字は元々アラビアから生まれたんでしたね。私達が普段使用している1,2と言った算用数字はアラビア数字です。
11~12世紀に、代数学などの数学的知識を載せたアラビア語の文献がヨーロッパのスペインに渡り、ヨーロッパの言語に翻訳する機運が高まりました。
ですが、翻訳の際に大きな問題が起こります。アラビア語に存在する文字がヨーロッパでは発音しにくく、さらにヨーロッパの諸言語の文字で表すことができませんでした。アラビア語をそのままうまく表現できなかったんですね。
スペインの学者が翻訳にあたった際に、スペイン語で"sh"の音が表現できなかったため、代わりのギリシャ語の"ck(ク)"の音に当たる"Χ(カイ)"という文字を使い、それをラテン語に翻訳する際にそのままアルファベットのx(エックス)になったとのこと。
つまり「だいたいスペインのせい」ということですね。 数学はほとんど関係ありません。
翻訳時の発音の問題がそのまま残って現在の数学に至っているというだけでした。
「X はなぜ未知数か?」
意外な事実ですね。数学の基礎の成り立ちに、言語の関係が関わっているという面白い話です。似たようなことが他の分野にも起こっているのではないでしょうか。数学だけの話とは思えません。
数学の X の起源について、皆さんはどう思いましたか? 意外でしたでしょうか?