iPhoneの修理保証AppleCareは得なのか検証してみた【2017年版】
先月、Appleから新しいiPhoneである「iPhone 8」「iPhone 8 Plus」が発売されました。現在はiPhone X の発売も控えています。
AppleのiPhoneの保証修理サービスである「AppleCare+ for iPhone」の公式ページにiPhone 8, 8 Plus, Xの保証についての記述が追加されています。
AppleCare(アップルケア)に入ることで、ハードウェア本体の修理サービスと専任スペシャリストによる電話でのテクニカルサポートが2年間に延長されます。しかし、AppleCareはオプション・サービスなので無料ではありません。
Appleの有料保証サービス、AppleCareは入って得なのか、入った方が良いのか過去に検証しましたが、情報が古くなったので再び検証してみることにしました。
iPhone修理保証のAppleCareは得なのか?
まず、購入した全てのiPhoneには最低限の保証がついています。保証内容は以下の内容となっています。
- 製品購入後1年間のハードウェア製品限定保証
- 90日間の無償電話サポート
これらの保証が「AppleCare+ for iPhone」に入ることで、iPhoneの購入日から2年間に延長されます。(AppleCareに入ってから2年ではない)
AppleCareの保証パックは新しいiPhoneと同時に購入するか、iPhoneを購入した日から30日以内であれば以下の方法で購入できます。
- オンラインで購入する(購入者本人によるシリアル番号の確認とリモート診断が必要)
- Apple Store直営店で購入する(iPhoneの点検と購入証明書の提示が必要)
- 0120-27753-5に電話して購入する(購入者本人によるリモート診断と購入証明書の提出が必要)
AppleCare+ の料金
現時点(2017年11月2日)で公式ページからリンクをたどって確認すると「AppleCare+ for iPhone」の価格は、
iPhone X 向けの AppleCare が¥22,800 (税別) 出典
iPhone 8、iPhone 7、iPhone 6s 向けの AppleCare が¥14,800 (税別) 出典
iPhone 8 Plus、iPhone 7 Plus、iPhone 6s Plus 向けの AppleCare が¥16,800 (税別) 出典
となっています。
なので、消費税8%込みで計算すると
- iPhone X 向け 24,624円(税込)
- iPhone 8 / 7 / 6s 向け 15,984円(税込)
- iPhone 8 Plus / 7 Plus / 6s Plus 向け 18,144円(税込)
が、それぞれの「AppleCare+ for iPhone」の価格となっています。
昔は、iPhone 6s と iPhone 6s Plus 向けの AppleCare が¥14,800 (税別) だったので、機種によってはAppleCareの価格は値上がりしています。
AppleCare のコスパ
AppleCare+ for iPhone に入ることで、過失や事故による損傷に対するiPhoneの修理料金が安くなります。
AppleCare+ に加入している場合、過失や事故による損傷でも最大 2 回まで保証対象になります。
公式ページによると、AppleCare+ に入ってる場合と保証対象外の場合でのiPhoneの修理料金は機種によってこれだけ変わってきます。(2017年11月2日時点)
iPhone X の場合の比較
iPhone X は特に保証対象外の時の修理料金が60,800円と高く、AppleCare+ に入ってない場合と比べて5万円近く修理代金が変わります。もし2回修理することになれば10万円の差が出ます。
60,800 円 > 11,800 円 + 22,800円(AppleCare)
過去に一度でもiPhoneやスマホを壊したことがある人がiPhone Xを買う場合はAppleCare+に入っていたほうが間違いなく安心です。
iPhone 8 Plus の場合の比較
保証対象外だと修理料金が 43,800 円、AppleCare+ に加入していれば修理料金が11,800 円になります。32,000円の差があります。
43,800 円 > 11,800 円 + 16,800円(AppleCare)
なので、1回だけの修理でも元が取れます。(8 Plus向けAppleCare+は16,800円)
iPhone 8 Plus を購入から2年以内に1度でも壊してしまうかもしれない人は入った方が安心できるかもしれません。
iPhone 8 の場合
保証対象外だと修理料金が 38,800 円、AppleCare+ に加入していれば修理料金が11,800 円になります。27,000円の差です。
38,800 円 > 11,800 円 + 14,800円(AppleCare)
1回だけの修理でも一応は元が取れます。(8 向けAppleCare+は14,800円)
とは言うものの、AppleCare+ に入ってない場合と1万円くらいしか差がありません。iPhoneを修理しなかったら丸損になります。
iPhone 8 を購入から2年以内に2回壊してしまうかもしれない人が入るならお得と言えるでしょう。
画面損傷の修理
iPhoneの修理料金は画面だけを直す場合だと料金が変わります。
アップル公式ページにiPhone の画面の損傷の修理価格は以下のように記載されています。(価格は税抜き)
画面の損傷だけの修理ならば、「iPhone X」以外はAppleCare に入ってもあまり得にはならないようです。そこまでコストパフォーマンスは良くありません。
iPhone 7 から 4s までの保証費用は?
ここまで主に、iPhone 8, 8 Plus , X のAppleCareに関する方法をお伝えしてきましたが、古いiPhoneの保証の費用はApple公式ページに掲載されています。
こちらのページで現在のiPhoneの保証の費用をまとめて確認できますのでチェックして下さい。
AppleCare でiPhoneを保証した方が良い人は?
ここまでの話から、 AppleCare+ for iPhone を購入した方が良い人は以下の6つのパターンに当てはまる人だとと推測されます。
- iPhone Xを購入する人(修理料金が高いため)
- 過去にiPhoneを水没・全損させたことがある人
- iPhoneを水没させやすい環境が身近にある人
- 付属の充電器・充電ケーブルがよく損傷する人
- 汗っかきな人
- Appleの電話サポートを可能な限り受けたい人
付属品の充電器がよく故障する人、充電ケーブルの断線が頻繁に起こる人はAppleCare に入ることで標準の保証が1年から2年に伸びるので、入っておいたほうが良いかもしれません。(壊れる頻度による)
「汗っかきな人」が含まれているのは、汗などの水蒸気でiPhoneが故障した場合、水濡れ・水没判定されてしまう可能性があるからです。
iPhone は 7 以降、耐水性能が上がりましたが、耐水性能は永久的に持続するものではないことが公式サイトに記載されています。水回りの仕事が多い人はAppleCareに入ったほうが良いかもしれません。
また電話サポートについては、AppleCareのサポート対象になっていない場合、インシデント1件ごとに有償サポートは3000円(税別)かかります。
1件ごとに3000円です。とても高いので電話によるテクニカルサポートをたくさん受けたい人は「AppleCare+ for iPhone」に入っておきましょう。
AppleCare があまり得にならない人は?
AppleCare があまり得になりそうにない人は AppleCare を購入するよりも、そのお金で iPhone の衝撃吸収ケースを買ったほうが良いと思います。
私は昔、iPhoneをケースなしで使っていましたが、iPhone 5 を落として修理に出した事がある経験から iPhoneで衝撃吸収ケースを使用するようになりました。
現在、私がiPhone 7 から使用している衝撃吸収ケースがこちらです。iPhone 8 でも使えます。詳しくはこちら。
もうかれこれ20回以上、iPhone 7 を落としていますが、問題なく動いているのは間違いなくこのケースのお陰です。
これから新しくiPhoneを買う方は、自分にとって「AppleCare+ for iPhone」を利用したほうが得なのかどうかよく検討しておきましょう。