スマホが防水でも海水と汗は危険! 防水スマホでも水没する理由とは
一度、iPhoneやAndroidなどのスマートフォンを水没させたことがある人にとっては防水スマホの存在は魅力的です。
防水・耐水機能があれば水回りの仕事が多い人にとって扱いやすくなります。ですが、防水スマホの防水機能は万能ではありません。
海やプールなどでスマートフォンを使う機会が多くなるこの季節、なおさら気をつけたい防水スマホの注意点をまとめてみました。
防水スマホが『水没で故障』する落とし穴とは
実は海水や汗に弱い防水スマホ
実は、防水スマホにも弱点がある。
防水スマホは、真水に濡れることを前提に考えられている点に問題がある。防水スマホでも故障の原因になるケース
・海水浴
・洗濯や食器洗い
・汗特に夏に注意しなといけないのが、海水浴と汗だ。
実は防水スマホの防水機能は「真水」(まみず)を前提に作られており、塩分などを含んだ海水や汗、洗剤などの不純物が含まれた水は防水スマホでも故障の原因となります。
これは意外と知られておらず、防水スマホならどんな水でも安心だと思って、水没させ壊してしまう人が続出しています。
なぜ海水や汗がダメなのか?
水はOKなのに、なぜ海水や汗がダメなのか?
その答えは金属の腐食にあります。
ズボンのポケットなど、スマホが体に密着した状態で保管していると、汗で湿ってしまい、水没と同じ状態になってしまうことがある。汗は塩分を含むため、ただの水よりも基盤が損傷しやすいとか。また、コネクター部分に湿気がたまり、充電時にショートしてしまうことも…。
防水スマホであれば、通常は水がかかっても、拭き取ったり、乾かしてしまえば通常問題ありません。
ですが、そこに不純物が含まれていた場合、スマホの金属部品の部分に入り込み付着した不純物がサビや腐食を引き起こす可能性があります。
スマートフォンだと充電ケーブルを差し込む部分やイヤホンプラグの差込口など必ず金属部分が存在します。そこがサビなどでショートを起こしてしまうわけですね。
暑い夏、ポケットにスマホは危険
ズボンなどの衣服にスマートフォンをしまう事は結構やりがちですが、暑くて汗をかく夏にそれをやってしまうと防水スマホでも故障の原因となります。
そして、汗などの水蒸気でスマートフォンが故障した場合は有償修理扱いとなる場合が多いようです。
スマートフォンや携帯電話は、シャツやズボンのポケットに入れているだけで、汗などの水蒸気により、電池収納部などに見える”水濡れ判定シール”が反応することがあります(ピンク色ににじむ、等)。こうなると、多くは水濡れや水没として扱われ、有償修理になることが多いようです。
―― 防水機能付のスマートフォンなのに、水没扱いで有償修理にされた(メールでよくある情報提供と回答)_国民生活センター より
水没していなくても、ポケットに入れていただけで水没扱い。気をつけていないと本当に危ないです。
暑い夏、スマホをポケットに入れてしまうのは自殺行為と言えます。もちろん汗をかいた手でスマホを触るのもダメです。
防水スマホを過信してはいけない
とにかく防水スマホでも汗がついたらすぐ拭くこと、スマホの金属端子接続部分を綺麗に保つことが重要です。
そもそも防水スマホというものが、そこまで水に強く作られていません。
防水機種とされるものの多くは、現実的には水しぶきや、わずかな水滴がかかるのを防ぐ程度であり、暴風雨の真っただ中や、お風呂で使うことは、水没と同じ使い方と言えるでしょう。
―― 防水機能付のスマートフォンなのに、水没扱いで有償修理にされた(メールでよくある情報提供と回答)_国民生活センター より
スマホの防水機能にも限界があります。
ですので、防水スマホの防水機能を過信せず、防水スマホであっても可能な限り水に濡らさず、濡れた場合はすぐに拭きとり清潔に保つことが大事ですね。