0歳スマホは普通? 「0歳児にスマホを使わせる」が70%超えてるらしい

2016年1月24日まとめコミュニケーション,スマートフォン,ニュース,携帯電話,教育,生活,社会

著者: 今井 阿見

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私が赤ん坊の頃は、携帯電話なんて普及していませんでしたが、今では事情が異なります。

NHKの子育て応援サイト「すくコム」の調査によると、子育てで「0歳児にスマホを使用させた経験がある」と答えた人が71%という調査結果が出ています。

2012年の調査では4割程度だったので、ここ数年で子育てにスマートフォンを使用するケースが急増した事になります。

2歳をこえると80%以上が「育児にスマホ」

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画像出典:すくコム

NHK「すくコム」の調査によるとスマホ使用開始年齢は「1歳から」が最も多く、スマホ使用率は、0歳で71%、1歳で72%、2歳で82%、3歳で85%となっています。

「0歳児にスマホ」は珍しい現象ではないということですね。2歳児で8割を超えています。

子どもにスマホを「毎日使わせている」も15%と、スマホが育児に手放せないという人も1割を超えているようです。

子供にスマホで何をさせているのか?

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育児でのスマホの使いみちですが、「動画視聴」が74%と最も多く、次に「写真の撮影・閲覧」67%となっていました。

アプリは知育アプリの利用率がゲームアプリよりも高く、学習効果が期待できるアプリを使用するケースが多いようです。

「すくコム」のフリーアンサーによる回答では「公共の場などでぐずって泣き止まない時」「レストランなどで待ち時間が長い時」など、子どもの気をそらすために使用している方が多数を占めているという結果でした。

0歳児からスマホ? 大丈夫なの?

子供にスマートフォンを早くから与えることに関しては専門家などが悪影響やデメリットを指摘しています。

視力への悪影響

視力も幼少期に大きく発達しますが、スマートフォンなどを同じ距離で長く見ることは、遠くも近くもきちんと見えるよう視力が発達することを妨げる可能性があります。長時間の連続使用は避け、1回の使用は10~15分程度にとどめるべきだと思います。』

―― 1歳児の74%がスマートフォンを使用-Youtube動画やLINEゲームを楽しむ – Ameba News [アメーバニュース]

心の発達への影響

子どもの脳は、生後数年間の間に著しく発達します。その時期に入る情報は記憶の神経に蓄えられます。私はトラウマ治療をする中で 小学生から60代までの人々に会いますが、子ども時代に得られるはずの「親との温かい関わり」「安全で安心できる居場所」が無かったことが、様々な苦しい症状につながっています。

―― 「スマホに子守り」育ちをゆがめる危険 | JIJICO [ジジコ] – 毎朝3分の知恵チャージ

知能の低下

アニメや動画など受動的なコンテンツの場合に、特に注意したいのが知脳の低下。東北大学の研究によれば、テレビを観る時間が長い子どもほど、脳の「前頭極皮質」と呼ばれる部分で灰白質の量が多くなり、言語能力の低下につながるとされています。

―― タブレットにゲーム機…電子端末の使い過ぎが子ども与える影響って? | 保育のお仕事レポート

本当は専門家や医療従事者でも分からない

スマホやタブレットを子供に与える事によって起こる影響などは、医学的な根拠が出ていない事も多いため、専門家であっても判断できないのが実情です。

子供にスマホ与えることは、メリットとデメリットどちらのほうが大きいのか分かっていません。

スマホ「本当は使わせたくない」が過半数

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▼ 子どもがスマホを使用する状況【複数選択】
「ほんとうは使わせたくないが 使わせてしまっている」・・・ 54.4%
「子どもが写真を見たがるから」・・・ 51.6%
「公共の場所などで静かにしてくれるので便利だ」・・・ 50.3%
「子どもが触りたがるから」・・・ 38.4%
「スマホで遊んでくれていると家事・用事がはかどる」・・・ 18.4%

―― すくコム より

どのような状況で子供がスマホを使用しているかという設問では「ほんとうは使わせたくないが 使わせてしまっている」が最多数と最も多く。親が望まない形でスマホを使わせているケースが最も多いようです。

泣き出した子供を早く静かにさせたいという親には、いつも持ち歩いているスマートフォンが便利なのかもしれません。

ルールを決めてスマホを管理

大人も子供もスマートフォンを使用する社会になってきているため、乳幼児がスマートフォンを手にするのは必然の流れと言えます。

乳幼児にスマホ与えることによってどのような影響が出るのか、まだ誰にも分かりません。

ベネッセの調査では保護者の93.0%が子どものスマホ利用に関して「大人の目の届く範囲で使わせている」などの取り組みをしています。

親が適切にスマートフォンを管理することが重要となってくるでしょう。

むしろ親こそスマホ依存に注意

育児で子供がスマートフォンに依存しないように見張ることも重要ですが、むしろ親の方がスマートフォンに依存してしまわないよう注意が必要です。

子育て中の親がスマホ依存になってしまうことで、どのような問題が生じるのでしょうか。
最も懸念されているのは、親がスマホ依存になることによって子供と関わる時間が大幅に減ってしまうという点です。スマホ依存の症状が重症な人のなかには、おむつを交換する時間や授乳中もスマホを操作しているため、子供の表情を気にかけるということをしません。子供とスキンシップをとるべき大切な時間にスマホを操作することで、子供に愛情を伝えるチャンスを自ら捨ててしまっているのです。

―― 子育て時に親がスマホ依存! 子供に与えてしまう悪影響とは? | スマモリ

乳幼児は周囲の人からしかコミュニケーションの方法を学ぶことができません。スマホを与えて子供を静かにさせる、スマホを見ながら子育てすることが常態化してしまうと子供は周囲の人の表情を読み取って社会性を身に着けていくことができなくなってしまいます。

その結果、無表情で泣かない、笑わない、感情表現が極端に少ない赤ちゃん、いわゆる「サイレントベビー」になってしまいます。

お子さんのサイレントベビー化に注意

あまり泣かないので手のかからない子供だと思っていたら、自分の子供が無表情な「サイレントベビー」になっていたというは避けたいですよね。

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赤ちゃんは泣くのが仕事です。

乳幼児の心の発達には、やはり親との直接のスキンシップが欠かせません。

赤ちゃんが大泣きしているのに親はスマホをガン見しているという状況だけは絶対に避けるべきですね。

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今井阿見

当ブログ『PLUS1WORLD』の記事執筆、編集、校正、プログラミング(一部)、管理を行っているのは今井阿見(いまいあみ)という個人のブロガーです。ブログは趣味と実益を兼ねて運営しています。

今井阿見は30年近くゲームを遊んでいるベテランのゲーマー。学生時代にゲーム作りや映像制作を行っていたので、ゲームだけでなく、映画やアニメなどの映像作品、スマートフォンやパソコン、ガジェットなどの分野にも深く関心があります。

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