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自分に自信がない人に贈りたい本『嫌われる勇気』

嫌われる勇気―――自己啓発の源流「アドラー」の教え

今まで、様々な自己啓発書を読んできましたが、どれもピンときたことがありませんでした。どれも間違ったことは書いてないのですが、書いてある内容が心には響きませんでした。

今年に入ってこれから自分はどう生きていくべきか迷っているタイミングで『嫌われる勇気』という本に出会いました。

日本では、フロイト、ユングなどの心理学が有名ですが、この書籍では日本ではあまり有名ではないアドラー心理学の考えを元にした「生き方に関する哲学」を知ることが出来ます。

この本には、アドラー心理学に基づいた幸福論が載っていて、「自分に自信がない」「自分のことが嫌い」「今すぐ自分を変えたい」といった悩みに対する答えが書かれています。

今回、書籍『嫌われる勇気』の中から、私の心に残った部分をかいつまんで紹介したいと思います。

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「嫌われる勇気」から学ぶ「幸せな生き方」

トラウマは存在しない

もし、あなたがいま幸せを実感できないのであれば、それは過去のトラウマなどの明確な原因があるからではありません。

アドラー心理学ではトラウマ(原因論)を否定します。トラウマの議論に代表されるフロイト的な原因論は、決定論の入り口であると考えます。

もし、幸せになれない原因が過去にあるなら、過去は変えることが出来ないので永遠に幸せになることは出来ません。そこで、アドラー心理学では原因論ではなく目的論で考えます。

私たちは皆、なにかしらの「目的」に沿って生きている。それが、目的論です。

過去にあったことは変えることは出来ませんが、過去に起こったことをどう自分の中でとらえるかは変えることが出来ます。

いかなる経験も、それ自体は成功や失敗の原因ではありません。過去に辛いことがあっても、その経験に意味を与えるのは自分自身です。

「人は変われる」を前提にし、人生の生き方を目的を中心に考える、それがアドラー心理学です。

今のライフスタイルをやめる

もし、今のあなたが幸せを実感できないでいるなら「このまま」でいいはずがありません。

それでもなお、今のあなたが不幸だと感じるのは自ら「不幸であること」を選んでいるからです。

人は自分でも気づかないうちに自ら「変わらない」という決心をしています。

周りに文句を言いながらも「こんなわたし」を選んでいるのはあなたです。人は、いろいろ不満があっても「いまの自分」でいる方が楽で安心なのです。

人はライフスタイル(生き方)を変えるとき大きな“勇気”を試されます。あなたが不幸だと感じるのは「幸せになる勇気」が足りていないからです。

あなたが幸せを感じられないなら、いちばん最初にやるべきことは「いまのライフスタイル(生き方)をやめる」という決心です。

可能性の中に生きない

「もしも自分が上がり症でなければ、もっと人とうまくやっていけるのに……」「もしも転職すれば人生うまくいくのに……」という悩みを抱えている人がいたとします。

アドラー心理学では、こういった考え方をしている場合、「可能性の中に生きている」と考えます。

もし、これらの前半の願いがかなったとしても、事態が変わらないこと、良くならないことは大いにありえます。

自分に自信を持てていないから、失敗する恐怖心のあまり、「上手くいかない原因」を作り上げてしまうのです。「大学に入りさえすれば……」「病気さえ治れば……」のように今自分が不幸である理由を自らつくり上げてしまうのです。

そういった人に必要なのは、今の自分を受け入れること、そして結果がどうであったとしても、前に一歩踏み出す勇気をもつことです。

これらの願いと結果の間には因果関係がありません。原因を作って、言い訳をし、自分が傷つくことを恐れているだけなのです。

悩みを消し去るには

あなたは知らず知らずのうちに「他者との関係の中で傷つかないこと」を目的にしていませんか?

アドラー心理学では、全ての悩みは「対人関係の悩み」であると考えます。いわゆる個人の内面の悩みは存在しません。

私達を苦しめるのは「客観的事実」ではなく「主観的な解釈」です。

自分に与えられているものをどう解釈して価値を与えるか、これは自分の手で選択が可能です。

「自分は○○だから不幸なのだ」「○○だから劣っているのだ」という考えは客観的事実ではなく、あくまで主観的な解釈です。

「あなたの顔を気にしているのは、あなただけ」

他者は、それほど「あなた」を見ていないものです。

対人関係を競争で考えるな

幸せにしている他者を、心から祝福できない!

そういった人は、自分と他者との人間関係を縦でとらえています。

他者の幸福を「自分の負け」であるかのように捉えているから祝福できないのです。

人間関係で競争や勝ち負けを意識すると、他者を「敵」だとみなすようになります。対人関係の軸に「競争」があると、人は対人関係の悩みから逃れることは出来ません。

あなたは誰とも競争することなく、ただ前を向いて歩いていけばいいのです。健全な劣等感は他者との比較ではなく、理想の自分との比較から生まれるものです。

アドラー心理学では対人関係を横にとらえることを推奨しています。「人々は私の仲間なのだ」と実感できていれば、世界の見え方はまったく変わってくるでしょう。

見返りを求めるな

幸せに生きるためには「他者の期待を満たす」ことを目的にしてはいけません。

私達は「他者の期待を満たすために生きている」のではありません。

おなじく、他者もまた「あなたの期待を満たすわけに生きているのではない」のです。

この世界を生きていくために、他者からの承認は必要ないのです。ゆえに、他者の期待を満たす必要もありません。

自分のための人生を生きてくれるのは自分だけです。他人があなたのために生きてくれるわけではありません。

自分はこんなに与えたのだから、あなたもこれだけ返してくれ、という見返りを求める考え方に縛られると他者に縛られた人生を送ることになります。

世間体重視は自己中心的

「人に嫌われたくない」と周りの評価を気にして生きる生き方は、自己中心的です。

「他者からどう見られているか」ばかりを気にかける生き方こそ、「わたし」にしか関心を持たない自己中心的なライフスタイルなのです。

「他者によく思われたい」という考えは他者への関心ではなく、自己への執着です。

あなたは世界の中心ではありません。あなたは共同体の一部であって、中心ではないのです。

他者との人間関係が壊れることだけを怖れて生きるのは、他者のために生きる、不自由な生き方です。

自由に生きるためには、他者から嫌われることを怖れてはいけません。

「いま、ここ」にスポットライトを当てる

人生の目標をたて、ひたすらそれに邁進していく、計画的な線のような生き方は今を幸せに生きられません。

目的のための人生はそれが達成されるまで完了されません。

人生を登山とし、その登山の目的が「登頂すること」であるなら、山頂に行けなかった場合、その登山は失敗だったことになります。

しかし、目的が登頂ではなく「登山そのもの」であれば、その過程を楽しむことが出来ます。結果として山頂に行けなかったとしても関係がないわけです。

人生の「いま、ここ」に強烈なスポットライトを当て、過去も未来も関係なくその一瞬を連続して生きてく。これが、今を幸せに生きる生き方です。

人生における「最大の嘘」は、「いま、ここ」を生きないことです。

幸せに生きるために

ここで、書籍『嫌われる勇気』の内容をすべて紹介することは出来ませんが、この本の読んで面白かった部分をかいつまんで紹介してみました。

この本が気になった! アドラー心理学に興味が出てきた! という方は、ぜひこの『嫌われる勇気』を購入してみてください。

嫌われる勇気―――自己啓発の源流「アドラー」の教え
嫌われる勇気―――自己啓発の源流「アドラー」の教え

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