Kindle と kobo 電子書籍の売り方の違いが比較されてた雑誌の記事を紹介
昨日、楽天からkoboに関する発表があり、ようやく日本でも電子書籍関連の大きな動きになりそうだったので、私は面白く見てました。
電子ブック楽天<kobo>: 読書に革命を。新しい楽しさを。
普段、電子書籍を読まない私が、なぜkoboを知っているのかというと、買っていた雑誌にたまたまkoboに関する特集記事があったからです。
Kindle と kobo 電子書籍の売り方の違い
WIRED (ワイアード) VOL.4 (GQ JAPAN2012年6月号増刊) [雑誌]
こちらの雑誌でAmazonのKindleとの電子書籍の売り方の違いを知り、koboに対して興味をもつようになりました。
ネットにも同じ記事があったので、私が気になったKindle と kobo の比較が書かれていた部分を引用して、関連しそうなリンクも交えながらKindle と kobo の売り方の違いを解説します。
KoboのサーヴィスがAmazonと際立って違っているのは、世界中の誰もが単一のストアからすべての本にアクセスできる点だ。それを実現すべく、Koboは版権の取り扱いに関して全世界発売/全英語圏発売を前提としたビジネスモデルを構築してきたが、これは各国でそれぞれの国の「ストア」を立ち上げてきたAmazonとは逆だ。いずれ日本人のぼくらが買えることになるだろうKindleは、自動的にAmazon.co.jpに関連づけられることになるはずで、当然のことながら、それはUSやUKのストアとは異なった商品構成となる。ここではリージョン、あるいはテリトリーという壁が、高く立ちはだかっている
――:攻防:ヒロシ・ミキタニが語る。 楽天 Kobo は、いったい誰と戦うのか?|WIRED.jp
Amazonは様々な国で商売をしていますが、日本で商売しているのはAmazonの現地法人です。
Amazonは各国で現地法人を立ち上げ商売しています。
2011年現在、Amazon.comがアメリカ国外でサイトを運営している国は、イギリス (amazon.co.uk)、フランス (amazon.fr)、ドイツ (amazon.de)、カナダ (amazon.ca)、日本 (amazon.co.jp)、中国 (amazon.cn)、イタリア (amazon.it) 、スペイン (amazon.es)の8国である。
―― Amazon.com – Wikipediaより
日本国内では現地法人であるアマゾンジャパン株式会社(東京都渋谷区)が
日本版サイトAmazon.co.jpを運営し、千葉県市川市および八千代市に専用の倉庫を
北海道札幌市中央区にサポートセンターを設置している。
―― エスシステム(ssystem, inc.)Amazon.comより
Amazonのストアが各国それぞれバラバラなので、リージョンなどの問題が発生します。
なので、日本ではAmazon日本法人が提供する電子書籍以外は手が出しにくいということになります。
こうしたAmazonのエコシステムが抱える問題の1つは、動画や音楽、アプリの購入は米国居住者に限定される点だ。米国外のユーザーは、自分でこれらのコンテンツを端末にロードする以外の供給手段を有していない。筆者はカナダに居住しており、われわれの会社のアカウントは米国の請求先および出荷先住所と米国のクレジットカードを利用しているのだが、AmazonはIPアドレスでブロックしているようで、ダウンロードは行えなかった。
―― Amazon Kindle Fireの実機レビュー (1/2) – 電子書籍情報が満載! eBook USERより
これに対し、koboのストアは単一です。Amazonと比較すればオープンなプラットフォームです。
今後、Amazonがどう変わるのかはわかりませんが、雑誌のインタビューで楽天の三木谷社長はこのように語っていました。
「Koboと出合った瞬間、新しいイマジネーションがどんどん湧いてきましたね。例えば漫画。世界中で日本の漫画を読みたい人はたくさんいるわけです。フランスのFNACなんかに行くと、レジ横のいちばんいいところに『神の雫』が置いてあるんです。フランス人が日本のワイン漫画を読むか、と感慨深いわけですが(笑)、Koboであればリージョンを越えて売買することが可能になりますから、読者の裾野が世界的に広がることになるんですね。これは大きいですよ」
――:攻防:ヒロシ・ミキタニが語る。 楽天 Kobo は、いったい誰と戦うのか?|WIRED.jpより
リージョンという枠を越えることで、新たなビジネス・チャンスが生まれる可能性がある。
この雑誌の特集を見てkoboというプラットフォームは面白くなりそうだなと個人的に思いました。
最終的にどちらのやり方がうまくいくのかは分かりませんが、これからは電子書籍業界から目が離せませんね!
電子書籍端末の最新技術 Kindle、koboの読書機能から次世代端末に求められる要素技術まで Next Publishing (NextPublishing)