映画『傷物語<Ⅲ>冷血篇』感想・レビュー

2017年1月7日映画感想アニメ,ホラー,レビュー,小説,映画

著者: 今井 阿見

昨日、映画「傷物語<Ⅲ>冷血篇」を映画館で観てきました。映画「傷物語」全3部作の第3部にあたる作品です。要するに最後の作品ですね。

昨日は上映初日だけあって、映画館は混んでいました。見に来ている人は前作と前前作を観ている人たちばかりなのでしょう。ちなみに私は傷物語の原作は未読です。

今回は、そんな私が見たネタバレありの「傷物語<Ⅱ>熱血篇」感想・レビューです。鉄血篇熱血篇の感想も過去に書いています。

映画『傷物語<Ⅲ>冷血篇』感想・レビュー

傷物語〈Ⅲ冷血篇〉本予告(2017/1/6全国ロードショー) – YouTube

傷物語を三部作にした意味はないかも

映画『傷物語』を三部作観終わった今となって思うんですが、3部作に分けた意味はあまりなかったように感じられます。

2作目、3作目はいいのですが、1作目は「続きが気になる終わり方」で実質何も進んでいないように感じたので、3部作に分けて間延びさせるより、1つにまとめて超大作にした方が映画としては良かったように思います。

ただ、そんなことをしてしまうと作画スタッフが死んでしまいそうなので、恐らく不可能だったのでしょう。

エロ・グロがすごい

『傷物語<Ⅲ>冷血篇』はエロとグロが3部作の中で一番凄かったです。

キスショットが人間を喰っているシーンとか、この映画は本当に『年齢制限がPG12でいいの?』と思いました。

大人の体型に戻ったキスショットの美貌から溢れ出すエロスもなかなかでしたが、羽川翼も負けていませんでした。

主人公の阿良々木暦が羽川の胸を揉もうとするシーンでは、阿良々木くんの執拗なまでの言葉責めに笑いました。ある意味、胸を揉むよりエロいよ!

映画の中では、羽川さんと阿良々木くんの裸も拝めましたし、色々とサービス満点でした。

ドラゴンボールのような戦闘シーン

映画の中で吸血鬼の眷属の阿良々木くん吸血鬼のキスショット・アセロラオリオン・ハートアンダーブレードが殺し合いをするのですが、その戦闘シーンが凄かったです。

生首は転がりまくるわ、手足は千切れるわ、体は木っ端微塵になるわと、お互い不死身なので手加減も容赦もない戦いでした。血みどろの戦いというレベルを遥かに超えてます。

後から考えると二人のバトルシーンは思っていたよりも長かったんですが、攻撃方法が多種多様で映像に見入っていたので長さを感じませんでした。

アニメーションの作画もよく動いていたので、アクションアニメ映画としても楽しめます。その戦いはドラゴンボールの戦闘シーンを見ているようでした。これがヤムチャ視点ってやつか……。

誰も幸せにならない物語

キスショットとの戦いも決着がつき、阿良々木くんがキスショットにトドメを刺す段階になって、キスショットは元々戦いに負けて殺されるつもりだったことが発覚します。

こうなると、阿良々木くんはキスショットを殺せません。阿良々木くんはお人好しの偽善者だから仕方ない! 薄々こうなるだろうとは思っていたよ!

そして、困った時の忍野メメが登場。忍野メメの提案によって物語は最悪の結末を迎えます。

誰も幸せにならない、誰もすっきりしない結末。阿良々木くんは自身の偽善が引き起こした罪を背負って生きていくことになりました。まさに『傷物語』ですね。

この後の話が、化物語に繋がっていくわけですが、化物語以前のストーリーを知らない自分にとっては、話が繋がったのでスッキリしました。

『傷物語<Ⅲ>冷血篇』は化物語ファン向け映画

『傷物語<Ⅲ>冷血篇』は前作、前前作と同様に、来場特典の西尾維新先生の書き下ろし小説「混物語」を配布しています。欲しい人は今すぐ劇場へ行きましょう!

『傷物語<Ⅲ>冷血篇』は化物語を小説やアニメシリーズで流れをチェックしていれば、阿良々木暦が吸血鬼になった経緯はほぼ想像できるので、わざわざ見に行く必要性は低いです。

なので、今作の映画『傷物語<Ⅲ>冷血篇』は結末が分かっていても物語を楽しみたい「化物語ファン」向け映画と言えるでしょう。

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今井阿見

当ブログ『PLUS1WORLD』の記事執筆、編集、校正、プログラミング(一部)、管理を行っているのは今井阿見(いまいあみ)という個人のブロガーです。ブログは趣味と実益を兼ねて運営しています。

今井阿見は30年近くゲームを遊んでいるベテランのゲーマー。学生時代にゲーム作りや映像制作を行っていたので、ゲームだけでなく、映画やアニメなどの映像作品、スマートフォンやパソコン、ガジェットなどの分野にも深く関心があります。

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