映画『傷物語<Ⅱ>熱血篇』感想・レビュー
本日、映画「傷物語<Ⅱ>熱血篇」を映画館で観てきました。映画「傷物語」全3部作の第2部にあたる作品です。
上映初日だけあって、映画館は少し混んでいました。平日にこんなに見に来るなんて流石は人気の物語シリーズですね! ちなみに私は傷物語の原作は未読です。
今回は、そんな私が見たネタバレありの「傷物語<Ⅱ>熱血篇」感想・レビューです。前回の 鉄血篇の感想はこちら です。冷血篇の感想も書いています。
映画『傷物語<Ⅱ>熱血篇』感想・レビュー
傷物語〈Ⅱ熱血篇〉本予告(8/19全国ロードショー) – YouTube
戦闘シーンのアクションが結構激しい
前作で吸血鬼のキスショット・アセロラオリオン・ハートアンダーブレードを助けてしまったがために、吸血鬼の眷属となってしまった主人公の阿良々木暦くん。
人間に戻るため、バンパイアハンターの3人と戦い、キスショットの奪われた四肢を取り戻すことになります。
その影響で、今作はバンパイアハンターの「ドラマツルギー、エピソード、ギロチンカッター」の3人と戦うことがメインのストーリーとなっています。
そのためアクションシーンが豊富で主人公も敵キャラも動く動く! 気合の入ったアクションシーンが楽しめます!
ドラマツルギーとエピソードとの激しい戦闘シーンは阿良々木くんが一方的にやられるシーンが多く、「どうやって勝つんだ?」と少しハラハラしました。
劇中にアクションシーンが多い影響で、グロいシーンも多めです。阿良々木くんの腕も千切れて飛びまくります。(コミカルな音付きで)
羽川さんが戦闘に巻き込まれて脇腹をえぐられ腸をぶちまけるのシーンは、苦手な人にはキツイんじゃないかなと思いました。
段階的に回復するキスショットが美しい
劇中で阿良々木くんがボロボロになりながら、バンパイアハンターからキスショットの体(四肢)をなんとか少しずつ取り戻していきます。
その過程でキスショットが段階的に幼い姿から本来の姿に戻って行きますが、その元に戻っていく姿が美しかったです。
妙にエロいというか、存在が官能的でした。
また、エロいだけでなく、キスショットのコミカルな動きも可愛かったです。「取り戻した足を口の中で頬張るキスショット」は笑えました。
キスショットが自身の記憶を確認するため、頭に手を突っ込みこねくり回すシーンもありましたが、あれはグロコミカルと言ったところでしょうか。
まさか、阿良々木くんも同じことをやるようになるとは思いませんでしたが……。
阿良々木君と羽川さんの会話が多い
今作では、阿良々木君と羽川さんの会話がとても多かったです!
阿良々木君との会話を通じて羽川さんの反応を楽しむ映画という感じでした。とにかく二人の会話が面白すぎます!
阿良々木君は羽川を自分の抱える厄介事に巻き込みたくないがために色々と苦しい言い訳をしますが、最終的に根負けして羽川さんと友だちになってしまう流れは、泣いていいのか笑っていいのか分かりませんでした。(笑)
羽川さんとの会話が多い代わりに、阿良々木君と忍野メメとの会話は最小限になっています。
まだ二人の信頼関係が出来ていない感じでしたが、逆にあまり喋らないことで忍野メメの渋さが際立ってよかったのではないでしょうか。
羽川さん変態すぎる
今作では羽川さんが自らスカートをめくって阿良々木くんにパンツを見せたり、脱いだパンツをあげたりしてました。動くたびに胸も無駄にボヨンボヨンしてます。
セリフも下ネタのオンパレードで、阿良々木くんと羽川さんの会話の中で「パンツ、パンツ、ノーパン、羽川のダカラ、エロ本、パンツ、パンツ」みたいな言葉のやり取りが行われます。
二人の会話の半分くらいは下ネタみたいな感じで、とにかく酷かったです。(これは褒めています)
映画の最後の次回の続編の予告でも、とにかくシリアスな会話が行われる中で、最後に羽川さんが「ノーブラ◯っぱい揉み揉み~」とか言い出して、雰囲気をぶち壊しにしてくれました。(これは褒めています)
その予告の台詞のあとで、映画館が明るくなり、ガタッとみんな立ち上がる流れはとてもシュールでした。(笑)
『傷物語<Ⅱ>熱血篇』は前作よりも楽しめた
傷物語劇場版第一部〈鉄血篇〉は少々物足りなさを感じた部分がありましたが、今作は十分楽しめました。来場特典の西尾維新先生書き下ろし小説「混物語」も貰えましたし個人的には大満足です。
今作は、傷物語〈Ⅰ鉄血篇〉で「僕は人間なんだぞ!」と言っていた阿良々木くんが、ついに自分がバケモノであることを認めた映画となります。
映画本編終了後の次回予告では、化物の頂点的存在である吸血鬼のキスショット・アセロラオリオン・ハートアンダーブレードとその眷属である阿良々木暦くんが一騎打ちを行うかのような予告が行われたので、今から楽しみです。