『名探偵コナン から紅の恋歌(からくれないのラブレター)』感想
本日から公開の映画『名探偵コナン から紅の恋歌(からくれないのラブレター)』を観てきました。
早朝の回を見に行きましたが、映画館は朝8時半過ぎにも関わらず、満員電車なみに混んでいました。コナンくん人気過ぎだろ……。
以下、ネタバレありの映画『名探偵コナン から紅の恋歌(からくれないのラブレター)』の感想・レビューです。
映画『名探偵コナン から紅の恋歌』感想・レビュー
推理&アクションが斬新だった
推理パートで斬新だったところ
名探偵コナンといえば、犯人を割り出す推理パートが作品の見所でもありますが、前作の純黒の悪夢は実質アクション映画だったので推理はほぼありませんでした。
今作ではコナン(新一)と服部平次くんが推理しながら真実にたどり着く過程が描かれているので、名探偵コナンの推理パートが好きな人は楽しめると思います。
今回の映画の推理パートで個人的に面白かったのが、『犯人と思われる人物を問い詰めた上で泳がせる』ところです。
基本的に、名探偵コナンでは容疑者と思われる人物に証拠を突きつけて自白を促すのですが、今作では疑わしき人物を直接呼び出し、証拠は提示せずに「不自然な点」を指摘しまくって、相手がどう出るかを見るというやり方をとっていました。
普段から「真実はいつも一つ!」と言ってるコナン(新一)が、真実もはっきりしてないまま、このような行動に出るのは斬新に見えました。
というかコナン君は昔、「犯人を推理で追い詰めて、みすみす自殺させちまう探偵は殺人者とかわんねーよ」と言ってなかったっけ???(ピアノソナタ「月光」殺人事件)
相手がどんな行動に出るかも分からないのに思い切った行動をするなぁと思いました。
アクションシーンで驚いたところ
映画前半部分の見どころにテレビ局爆破シーンがありますね。
そこのシーンで驚いたのが、コナンの持っている犯人追跡メガネで服部平次の居場所を割り出すところです。
1回目の居場所を割り出すところではGPSで計測して、まだ平次がテレビ局の中にいる程度ことしか分からないのですが、2回目の計測では平次がテレビ局内のどのくらいの高さの位置にいるのかまで把握していたので驚きました。
GPSでは説明がつかない精度で位置を割り出しているので、コナンは服部平次に発信器でも埋め込んでいるのか??? と思いました。
犯人追跡メガネ以外にも、今作では伸縮サスペンダーとボール射出ベルト、ターボエンジン付きスケートボードが大活躍!
謎の耐久性と伸縮性を見せる伸縮サスペンダーは今作でも使われまくりです。
コナン君がパラボラアンテナと伸縮サスペンダーを利用して遠心力で加速したスケボーでジャンプするところはカッコよくて印象に残りました。
今作でもコナン君の身体能力はアスリートを越えており、下手なアクション映画よりも激しい動きをしています。
同様に、相変わらず劇場版コナンでは博士の発明品は大活躍でしたが、残念ながら当のアガサ博士の扱いは雑でした。切ない……。
扱いがただのクイズ爺と化したアガサ博士に幸あれ……。
平次&和葉ファンは必見の映画
今作はバイクで救出に向かうかっこいい平次や、突如現れた恋のライバルに対して奮闘する可愛い和葉が出てくるので、平次&和葉ファンは楽しめる作品だと思います。
特に服部平次の終盤のセリフ「手ェ離したら、殺すで!」にはグッと来るものがありました。
他にも、平次が子供の頃カルタ(百人一首)めっちゃくちゃ強かったという設定が面白かったですね。幼少の頃の平次の物語をもっと見てみたいなと感じました。
遠山和葉の恋のライバルとして登場した大岡紅葉(もみじ)も、なかなか良いキャラクタで好感持てます。
映画エンディング後のエピローグで服部平次のプロポーズは聞き間違いによる勘違いだと判明しますが、もみじさんが平次を諦めたようには見えなかったので今後も出てきたら嬉しいです。
もみじさんから、私達が得るべき教訓は『泣きながら人の話を聞いてたら、聞き間違える可能性がある』ということですね。(笑)
安心して見れるコナン映画 ~から紅の恋歌~
平次&和葉の恋バナをどこまで引っ張るんだと言う感じもありますが、今作『名探偵コナン から紅の恋歌』もしっかり楽しめるエンタメ映画に仕上がっていました。
エピローグ後に次回作のささやかな予告がありましたが、次回作では安室さんが出てきそうな雰囲気がありましたので、公安がらみなのか黒の組織がらみなのか色々考えるだけでも楽しいです。
今作で21作目となるコナン映画ですが、最低でも後5年は作り続けてほしいですね。