任天堂の祭典映画「ザ・スーパーマリオギャラクシー・ムービー」感想

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著者 今井 阿見

先日、映画館にて「ザ・スーパーマリオギャラクシー・ムービー」を見てきました。ゴールデンウィークを避けて、平日に鑑賞しに行った上に、映画の公開日は3週間以上前なので、映画館の観客は私を含めて4人しかいませんでした。

日本国外での映画の公開は1か月以上前から行われていて、既に興行収入が9億ドルを突破する世界的な大ヒット映画となっています。前作と同様で映画評論家の評価は低いですが、観客からは相変わらずの大人気映画となっています。

私はゲーマーなので前作映画も見ていますし、スーパーマリオギャラクシーのゲームも遊んでいるので楽しみにしていました。以下は、ネタバレを含んだ映画「ザ・スーパーマリオギャラクシー・ムービー」の感想・レビューです。

「ザ・スーパーマリオギャラクシー・ムービー」感想

『ザ・スーパーマリオギャラクシー・ムービー』 最終トレーラー(日本語版) – YouTube

マリオや任天堂のIPが好きなら楽しめる「お祭り映画」

マリオ、ルイージ、ピーチ姫、キノピオ、クッパは前作からメインキャラとして続投。話は一応前作から続いているので、見ておくのは必須です。というか、前作を見ずにこれを見ようとする人はいないと思いますが……。

主な新キャラクタとしてロゼッタ、クッパJr.、ヨッシーが登場します。それぞれ、ゲームでの初登場作品がバラバラでスーパーマリオギャラクシー、スーパーマリオサンシャイン、スーパーマリオワールドが初出となります。

私はそれら全作遊んでいますが、マリオシリーズは歴史が長いので、小さなお子様は遊んでない作品もあると思います。ただ、マリオシリーズはマリオカートやマリオパーティを遊んでいればキャラクターには触れていると思います。

映画のメインキャラに関しては多くの作品に触れずとも認知できると思いますが、舞台や登場人物、敵キャラクター、攻撃に使用する武器にも元ネタがある場合が多く、相変わらずマリオ作品に詳しいほど楽しめる映画でした。

その上、スターフォックスやピクミン、ロボットにゲームウォッチなどのマリオとは直接関係ない任天堂のIPのキャラクタも出てくるので、任天堂のゲームを長年遊んできたゲーマーは旧友に再会したような気分を味わえるはずです。

とくにスターフォックスのフォックス・マクラウドはがっつりシナリオに絡んできます。今作に出てくる主だったキャラクタはスマブラSPにも出ているので、Nintendo Switchでスマブラ遊んでるなら大体は見覚えあると思います。

全体的に前作のキャラクタも今作のキャラクタも敵も味方もモブキャラも多くのキャラクタが生き生きとしていて見ていて楽しかったです。今作はマリオファン向け、任天堂ファン向けのお祭り映画と言って差し支えないでしょう。

それにしても、前作からいたキノピオくん、おサルに荷物奪われるだけで、今作はあまり活躍してなかったような……。かわいいキャラもヨッシーに奪われるし……。自作の小説も敵にディスられてるし可哀想になってきた……。

映画評論家の評価が低いのも分かる

「ザ・スーパーマリオギャラクシー・ムービー」は映画公開前、映画評論家からの評価が低かったので少し不安でしたが、蓋を開けてみれば前作と同様、大衆受けの良いエンタメ作品でした。

私自身はエンタメ映画も楽しめますし、映画評論家好みの作家性の高い作品や文芸作品も楽しめます。そういった立場から本作を鑑賞しましたが、映画評論家からの評価が低いのも分かる気がしました。

前作では一応「家族の絆」や「兄弟の絆」最低限の映画としてのシナリオの体裁はありました。本作ではそれすらもありません。主人公たちの絆よりもクッパ親子の絆のほうが描かれていました。マリオには葛藤も成長もありません。

一応、マリオは「ピーチとの関係の進展」という話はありますが、ピーチ自身はマリオとの関係強化にこだわっておらず、むしろロゼッタとの繋がりのほうが印象に残るためストーリーの主軸になるような構成にはなってません。

そして、映画の中では様々な出来事が起きるにも関わらず、登場人物の心の変化が描写されないまま話が進んでいくので、キャラクタがシナリオの都合で動いているようにしか見えませんでした。

例えば、ピーチからの書き置きの手紙でキノコ王国を守ってと言われていたマリオたちが、ピーチ城が壊れるやいなや心変わりし、クッパとともにピーチと合流しようとするのも意味不明ですし、クッパと和解するのも分かりません。

キャラクタの心境の変化が描かれないまま話が進んでいくので、私には登場人物たちが若干サイコに見えてきました。クッパと和解するのは、あの時点で戦えば終盤の戦いが盛り上がらないからであって完全にシナリオの都合です。

クッパがマリオたちの代わりに働くと言い出すのも変ですし、マリオと一緒にいるとはいえピーチ姫を攻撃するクッパJr.をクッパが止めないのも変です。クッパ、お前ピーチが好きなんじゃないのか? ピーチが傷ついてもいいのか?

元々、マリオというゲームはシナリオやキャラクタの内面の描写を期待して遊んでいる人がいないので、本作を見る観客の大半はゲームと同じ感覚で鑑賞していると思います。なので、マリオ映画の話としては及第点なのでしょう。

ただ、映画評論家が求めるようなシナリオ構成やキャラクタの心理描写は全く無いので、「映画」として楽しもうとするのは無理です。ゲーム原作のエンタメとしてなら上手く消化できると思います。

プリンセスが好きなら、なお楽しめる映画

本作ではピーチ姫が大活躍します。マリオUSAに出てきた敵キャラクタと戦う映画中盤のシーンはピーチ姫がマリオ以上に動いていたように感じました。マリオから誕生日プレゼントとして貰った傘が思っていた以上に大活躍でした。

映画終盤にクッパ城でピーチ姫はマリオとともにアスレチックなステージを攻略。アイテム強化なしにあれだけ縦横無尽に動けるんですから、ピーチ姫のポテンシャルはマリオ以上かも知れません。恐るべき、プリンセスピーチ!

そして元々人気のあるキャラクタであるロゼッタは映画の最序盤から出てきますし、物語の中核人物でした。チコたちのために戦うシーンもカッコよかったです。そして、ロゼッタはピーチとの繋がりもあって個人的に驚きました。

映画でピーチとロゼッタの新設定が明かされるとは思いませんでした。映画に合わせて、Nintendo Switchに移植されているスーパーマリオギャラクシー2に出てくる絵本の内容にもアップデートがあったようです。

昔スーパーマリオギャラクシー2は任天堂Wii版で完全クリアしたので、移植されたNintendo Switch版はスルーしてましたが、映画とシナリオの繋がりがありそうなので、移植版で再プレイが必要そうですね。

ピーチとロゼッタだけでなく、映画の最後ではまさかのデイジーも出てきたので驚きました。なので、マリオシリーズのプリンセスキャラが好きな人は本作をとても楽しめるのではないかと思います。ポリーンもいればなぁ……。

まだ入場者プレゼントを配ってた

貰えるとは思っていなかった映画の入場者プレゼント

「ザ・スーパーマリオギャラクシー・ムービー」この映画を見る殆どの人が、公開直後かゴールデンウィークに見に行くと思うので、公開から3週間経っている今、私は劇場で入場者プレゼントが貰えるとは思っていませんでした。

しかし、私は入場者プレゼントが貰えました。田舎の映画館ではありません。東京の映画館で貰えました。まだ入場者プレゼントが残っているとは思いませんでした。

映画を見た思い出に入場者プレゼントなどを集めている人は、まだ入場者プレゼントが残っている内に見に行ったほうがいいと思います。

前作映画を楽しめたなら映画館にレッツゴー!

以上が、「ザ・スーパーマリオギャラクシー・ムービー」の感想・レビューです。前作以上にマリオファン、任天堂ファンに向けた作品となっているので、前作が楽しめた上に、単純なエンタメを求める層には刺さる作品でしょう。

ただ、映画としては前作から劣化しているので映画として楽しみたい方には勧めにくい作品となっています。マリオファン、任天堂ファン、前作ファンなら楽しめるので、予告編を見て面白そうだと感じたら見に行くべきと言えます。

任天堂は今後も自社IPの認知度をより高めるため、人気ゲームの映画化・映像化を進めていく方針です。なので、そういったゲームの映像作品に関心がある人は、比較のために映画館で本作品をチェックするのもアリだと思います。

スーパーマリオギャラクシー + スーパーマリオギャラクシー 2 -Switch

スーパーマリオギャラクシー + スーパーマリオギャラクシー 2 -Switch

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今井阿見

記事をご覧頂きありがとうございます! 当ブログ『PLUS1WORLD』の記事執筆、編集、校正、プログラミング(一部)、管理を行っているのは今井阿見(いまいあみ)という個人のブロガーです。ブログは趣味と実益を兼ねて運営しています。

私、今井阿見は30年近くゲームをプレイしているベテランのゲーマー。学生時代にパソコンでゲーム作りや映像制作を行っていたので、ゲームだけでなく、映画やアニメなどの映像コンテンツ、スマホやパソコン、ガジェットなどの分野にも興味があります。

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