Webカメラ等で撮影した動画がチカチカする(ちらつく)原因と対処法
最近、新しくウェブカメラを買いました。今まで使っていた古いウェブカメラが130万画素で、新しく買ったものが315万画素ですので、さぞかし見栄えが良くなるのではないかと思い、期待して使ってみました。
ところが、新しいウェブカメラで録画した映像はなぜかチカチカしていて、「あれ? 古いウェブカメラの方が見やすくないか?」と感じるほど映像全体が明滅、チラチラする酷い有様でした。
新しいウェブカメラの方が性能が悪いというのはおかしいので、原因を調べたところ、「映像がチカチカする(ちらつく)原因」が分かりました!
これは、ウェブカメラに限ったことではなく、屋内の動画の撮影で起こり得る現象のようです。
撮影した動画がチカチカする原因と対処法
撮影した映像がちらつく原因は蛍光灯です。
さらに詳しく言えば「蛍光灯の点滅」です。
蛍光灯は私たちの人間の目にはずっと点灯しているように見えますが、実は点滅を繰り返しています。
この点滅のタイミングがビデオカメラのシャッタースピードと合わなくなると、映像のチカチカ(ちらつき)が起こります。
なぜ、蛍光灯は点滅しているのか? それは、私達が利用している電気が交流電源だからです。
映像がちらつく原因と対処法
こちらの動画 (2分26秒から)で説明されているように、東日本と西日本では使用されている電源の周波数(ヘルツ)が違います。周波数は東日本で50ヘルツ、西日本で60ヘルツとなっています。
ビデオカメラは基本的に60fps(1秒間に60コマ)で映像を撮影しています。ビデオカメラがシャッターを切るタイミングと蛍光灯の明滅のタイミング合わないと撮影する映像の1コマ1コマに明るさのばらつきが生まれます。
その結果、画面がちらついてしまい、出来上がった映像が「チカチカ」します。
この現象を「フリッカー」というようです。
東日本の電源の周波数(50ヘルツ)とビデオカメラのシャッタースピード(60fps)は基本的にタイミングが合わないので、フリッカーが発生するということになります。
また、シャッタースピードは必ずしも60fpsとは限らないため、西日本の60ヘルツの周波数でもちらつきが起こる可能性があります。
つまり、撮影時の映像のちらつきをなくすためには、
- 住んでいる地域の電源の周波数を確認する
- カメラのシャッタースピードを蛍光灯の点滅タイミングに合わせる
という対処が必要になります。
カメラのちらつきを抑えて撮影しよう
撮影した映像がチカチカする(ちらつく)原因はカメラではなく環境にあります。
シャッタースピードとか周波数とか細かい事を気にしたくない人はあえて蛍光灯を使わない、野外で撮影するという方法もありかもしれません。
今まで、映像がチラチラする原因が分からなかった方は改めて撮影環境の光源やカメラのシャッタースピードなどをチェックして問題がないか確認してみましょう。