HDR対応ゲーミングモニター「EW2480」購入後の感想・レビュー
近年HDR(ハイダイナミックレンジ)に対応した映像コンテンツや家庭用ゲーム機が増えてきました。昨年末、私はHDRの映像を観て従来の映像との美しさの違いを感じたのでPCモニターをHDR対応のものに買い換える事にしました。
HDR対応で自分が望むサイズのディスプレイを探しているとBenQ製のモニター「EW2480」を見つけました。手頃な価格帯でありながら自分が希望するスペックを兼ね揃えていたのでドスパラで14,080円(税込)で購入しました。
「EW2480」を使用し始めてから2ヶ月以上経ちました。現在同モニターをほぼ満足して使用しています。今回は台湾を拠点とするBenQ製のHDR対応ゲーミングモニター「EW2480」購入後の感想とレビューです。
HDR対応ゲーミングモニター「EW2480」レビュー
BenQ 23.8型アイケアモニター EW2480(IPS/フルHD/HDR/高音質スピーカー/5ms/FreeSync/フレームレス/ブルーライト軽減/輝度自動調整B.I.+/HDMI2.0x3)
「EW2480」のスペックの詳細は公式ページで確認できます。以下文章は使用後の感想です。
「EW2480」でBenQのアイケア技術を初体験した
「EW2480」を買うまでは私はBenQのモニターを使用したことはありませんでした。モニターを「EW2480」に変えたことで以前のモニターと比べて間違いなく眼精疲労が減りました。
「EW2480」だけでなくBenQのモニターにはアイケア技術という目の負担を軽減する機能が搭載されています。「EW2480」でも多数のアイケア技術が利用できます。
「EW2480」を使用して最も目の負担を軽減してくれたのは『ブルーライト軽減機能』です。PCモニターから出るブルーライトは既に「f.lux」というソフトを利用して減らしていましたが、それを上回るくらい効果がありました。
以前のPCモニターでは画面にブルーライトカットフィルムを貼っていました。「EW2480」にはブルーライトカットフィルムは貼っていません。貼らなくてもモニター自体がブルーライトをカットしてくれるので必要なくなりました。
今、デスクワークやテレワークなどで長時間PCモニターと向き合う人は増えています。眼精疲労を感じている人には「EW2480」に関わらずBenQのアイケア技術の利用を薦めてみたいです。目の健康状態の悪化を軽減できます。
様々なHDRコンテンツを気軽に楽しめる
「EW2480」はHDRの規格であるHDR10に対応しています。現在HDRは「Dolby Vision」や「HLG」などの規格があり統一された規格はありませんがHDR10は割とよく使われているHDRの規格です。
「EW2480」でHDRを有効化しHDMI端子で繋いでいる機器側でも映像をHDRで出力する設定に変更すればHDRで映像が出力されます。具体的にはPS4やPS5、Fire TV、Windows などでHDRの動画やコンテンツを楽しめます。
HDRエミュレート機能も搭載されているので非HDRコンテンツもエミュレートされたHDRによる映像として楽しむことが出来ます。
HDRモードはモニターの右下に付いているボタンでモードの切替やHDRモードの無効化が出来ます。HDRモードはシネマ向きの「HDRi」と通常の「HDR」の2つから選択できます。
「EW2480」でHDRの映像が楽しめるのは最高ですが、「EW2480」でHDRを有効化するとアイケア技術が利用できなくなります。ここは個人的には残念なポイントでした。
「EW2480」で眼精疲労を抑えたい方はHDRのコンテンツを利用する時だけHDRをオンにし、普段はHDRをオフにしてアイケアのブルーライトカット機能を利用しましょう。ボタン一つで切り替えられるので切り替え自体は楽です。
スピーカーの音質
「EW2480」のモニターには内臓スピーカーが付いています。なので、外部スピーカーがなくても「EW2480」だけで音を鳴らせます。もちろん搭載されているスピーカーは音量調節やミュートが可能です。
実際に使ってみて「EW2480」のスピーカーの音質は悪くはありませんでした。まずまずの性能なので普段使いするには十分だと思います。むしろ低価格帯なのによくやっているなと言う印象です。
スピーカーの音質は悪くありませんが、重低音が軽く感じます。HDRで大迫力のハリウッド映画を楽しみたいという方はモニターにしっかりした重低音の聞こえる外部スピーカーに接続したほうが映像を楽しめると思います。
アスペクト比を変えない設定も可能
今はゲーム機がHDMI端子を標準で備えている時代ですが、PS2やWiiなど映像出力端子がHDMIではないゲーム機をHDMI変換コネクターを使用して接続して使っている人もいると思います。
その世代の映像は画面比率(アスペクト比)が16:9ではないためモニターをデフォルト設定のまま使うと、縦横比を無理やりディスプレイに合わせるために横に引き伸ばされたかのような映像になります。
「EW2480」は設定変更でアスペクト比が16:9ではない映像を元の縦横比のまま表示できます。具体的には「画像>詳細設定>画面モード」と移動し全画面表示から縦横比優先の表示に変更することで元映像の縦横比を維持できます。
昔のゲーム機を現役で使っている私のようなゲーマーには元の映像の縦横比を維持して画面表示してくれる機能があるのは嬉しいです。
IPSパネルなのでガチFPSには向かない
「EW2480」はリフレッシュレート60Hzです。家庭用ゲーム機をつなげて遊ぶ場合、大抵の家庭用ゲーム機であれば元々映像出力が60fpsに制限されていることが多いので問題なくプレイできます。
逆に高性能なゲーミングPCで競技性の強いFPSなどのゲームをしている場合は「EW2480」よりもリフレッシュレートの高いモニターにしたほうがいいでしょう。
私は競技性の高いFPSを遊んでいないので問題ありませんが、普段から高リフレッシュレートでFPSをプレイしているガチゲーマーにはこのモニターはおすすめできません。
映像の端子はHDMIのみで高さは変えられない
「EW2480」を使っていて不便だなと感じたところはモニターがHDMI端子にしか対応してないところと、モニターの高さを変更できないところです。
「EW2480」をパソコンに繋ぐ場合、パソコン側が映像をHDMI出力できる必要があります。また「EW2480」はモニターの高さを買えることが出来ないので購入する場合は問題なく置ける高さか事前にチェックしたほうがいいです。
HDR対応でコスパ良しのモニター「EW2480」
以上が、HDR対応ゲーミングモニター「EW2480」購入2ヶ月後の感想とレビューです。「EW2480」は低価格帯でありながら必要十分な性能を兼ね備えたモニターだと思います。個人的には非常に満足しています。
同じモニターで家庭用ゲーム機の映像とパソコンの画面をどちらも表示したいという私のような人間にはコストパフォーマンスの良いディスプレイでした。また眼精疲労を軽減してくれるアイケア技術はかなり重宝しています。
HDRとアイケアが両立できないのが残念ですが、それを差し引いても新しくモニターを探している人におすすめ出来るディスプレイです。以前はドスパラ限定での販売でしたが今は他ストアでも買えるのでチェックしてみてください。
BenQ 23.8型アイケアモニター EW2480(IPS/フルHD/HDR/高音質スピーカー/5ms/FreeSync/フレームレス/ブルーライト軽減/輝度自動調整B.I.+/HDMI2.0x3)