映画『名探偵コナン ハイウェイの堕天使』感想・レビュー

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著者 今井 阿見

昨日、名探偵コナンの映画でシリーズ29作目となる劇場版『名探偵コナン ハイウェイの堕天使』を観てきました。コナン映画はだいたい公開初日に見に行くことが多いのですが、今回は都合がつかず少し遅れての鑑賞になりました。

私が見に行った時は平日の朝の上映ということもあって座席は混んでおらず、空いていました。とはいえ、本作は興行収入が公開からたった3日間で35億円を突破するロケットスタートをしているので、興行的には心配ないでしょう。

今作の舞台は神奈川県ですが、既に映画の舞台となった神奈川県の名所を巡るバスツアーが企画されています。商魂たくましいですね。以下は、私のネタバレを含んだ映画『名探偵コナン ハイウェイの堕天使』の感想・レビューです。

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『名探偵コナン ハイウェイの堕天使』感想・レビュー

劇場版『名探偵コナン ハイウェイの堕天使』本予告【4月10日(金)公開!】 – YouTube

映画のシナリオは破綻している

今作では犯人は複数人おり、その内の一人が大前というエンジニアなのですが、その主な目的が軍事転用可能な完全自動運転のバイクの技術を売って大金を手に入れることと言ってます。ですが、その論理は作中で破綻しています。

大前は犯行がバレてコナンや警察から逃走する際にバイクではなく自動運転車を使って追跡を妨害しています。コンテナ運搬車で道を塞ぎパトカーの進行を妨害したり、自動運転車で白バイの追跡の邪魔をしたりしています。

特にコンテナ運搬車の活用は凄まじく、ルシファーのバイクを隠匿するために特別製のコンテナ運搬車まで作る始末です。自動運転車は警察の妨害をするまでは一般道を普通に走っていたわけですから、かなりの高度な技術です。

はっきり言って、完全自動運転のバイクなんかよりも高度な自動運転が出来、軍事転用可能なコンテナ運搬車の方が需要があるんじゃないかと思いました。大金が目的ならバイクにこだわる理由が見つかりませんでした。

現実では、2025年6月の『蜘蛛の巣作戦』でウクライナがトラックに載せられたコンテナに隠したドローンを使ってロシア領内を攻撃しているわけですから、バイクよりも自動運転コンテナ運搬車の方が軍事的な需要が見込めます。

実際、自動運転のバイクに軍事での需要があることを作中で示すことが出来ませんでした。それどころか、自動運転のコンテナ運搬車の方が遥かに危険であると作中で示す結果となりシナリオとしては破綻しているように感じました。

だいたい無人バイクの軍事転用という話を広げたいんだったら、無人バイクが人を殺しまくってる! みたいな話にしなければ駄目で、運転アシストバイクに人が乗ってピストル撃ってちゃ駄目なんですよ。話に説得力がありません。

大前の目的が大金ではなく「何が何でも高度な自動運転のバイクを実現し、軍事転用したい! そのためのデータ収集なら何でもする!」というキャラクターなら破綻はなかったように思います。人としてかなり狂っていますが…。

コナン映画に何を求めているかで評価が変わる映画

まぁ、元々私はコナン映画に筋の通った文句なしのシナリオを求めていません。なのでシナリオが破綻していても気にしません。シナリオが素晴らしければいうことありませんが、映画の魅力はシナリオだけではありませんからね。

近年のコナン映画のシナリオの殆どが、話の筋が通っているかどうかよりも、キャラクターが活躍しているかどうかに焦点が当てられているので、そちらの方が需要があるのでしょう。実際に興行収入も良いですしね。

キャラクターの活躍を描くために、終盤に向かってコナン君のIQが著しく下がり、他の登場人物と協力して「いっけー!」とか言いながら現実味のない無茶をし始めるのが近年のコナン映画ですからね。今作も実際そんな感じでした。

しかし、今作はキャラクターの深堀りを期待する層の需要にはあまり応えていないように思います。萩原千速というキャラクターには焦点が当てられていますが、千速は近年登場したキャラなのでファンが少ないでしょう。

コナン映画には「ミステリ」を求める層、「ラブコメ」を求める層、「ドラマ」を求める層、様々な観客がいると思います。コナン映画の過去作では、駄作以外では、これらのいずれかの層に応えようとはしていました。

ところが、今作は主な観客の需要に中途半端にしか応えていません。ミステリ、ラブコメ、ドラマ、全てが半端です。犯人の犯行動機も面白くありません。なので、過去作のような映画を求めると肩透かしを食らいます。

その上、主要な人気キャラが出てきていませんし、パトカーの上が吹っ飛んでがオープンカーのようになるミニパト組は本映画に必要だったのかと言われると疑問です。登場人物の選定もとっ散らかっているように思います。

それらの理由から、本作はコナン映画に対してこだわりが強い人ほど、受け入れがたいのではないかと感じました。実際、終盤は「新幹線大爆破」や「マッドマックス怒りのデスロード」かよと思いましたし。

なので、過去作のような映画を求めず、いかに早くこの映画の主役はコナンではなく白バイ隊員の萩原千速で、おねショタバイクアクション映画なんだと気づき、頭を切り替えられるかどうかで映画を楽しめるかが変わってきます。

いや、どんな映画だよ。と思いますが、実際そんな感じです。実際に人気の出そうなモブの白バイのお姉さんが千速以外にも出てきますし、エンドロールにも白バイが出てくるので、主役は白バイとその隊員と言ってもいいでしょう。

コナンに対し「少年」とやたらメロい声で話しかけてきたり、元同僚とバイクで熱いレースをしたりする萩原千速は、今作で注目が集まり、ファンが増えたことでしょう。エンジェルやルシファーに乗ってる姿も様になってましたし。

その萩原千速というキャラクターは沢城みゆきさんが本作でも演じていますが、元々は声優界のレジェンド的存在の田中敦子さんが演じていました。突然の声優の交代にも関わらず違和感がなかったことを覚えています。

その田中敦子さんですが、本作の終盤で流れるスタッフロールに「in memory of 田中敦子」の表記があって感動しました。田中敦子という声優が好きだった人は、これだけでも劇場に足を運び見に来る価値はあると思います。

映画上映後も楽しめるコナン映画

『名探偵コナン ハイウェイの堕天使』は私が見た映画館だと映画の上映後にスクリーンにQRコードと説明文が表示されていました。そのQRコードから所定のURLを開き、マイク認証を行うとプレゼントとしてイラストが貰えます。

私は映画の上映中はスマートフォンの電源を切っているので、スマートフォンを起動するのに手間取り、QRコード読み取り後のマイク認証を有効化するのに手間取って、映画館でイラストを受け取ることが出来ませんでした。

しょんぼりして帰宅すると、SNSで問い合わせフォームから映画の半券をアップロードすると救済策があるよいう情報を見かけました。映画の半券は捨てずに持っていたので、試してみることにしました。

イラストを貰い損ねたら「お問い合わせフォーム」を活用しよう

幸いQRコードで所定のURLを開くところまでは行けていたので、そのページの下の方にある「お問い合わせフォーム」のページを開き、映画の半券の写真を撮影して手続きを行うとイラストが貰えました。半券を持っててよかった!

貰えるイラストは映画を見た日付や回数によって変化するようです。私のように劇場でイラストを貰い損ねた人で、映画チケットの半券まだ持ってるよという人は、上記の手順をお試し下さい。救済策があって本当に良かったです!

『名探偵コナン ハイウェイの堕天使』のグッズ売り場①

『名探偵コナン ハイウェイの堕天使』を見た映画館では、これまで見たことないレベルでコナングッズが販売されていました。いつもはグッズが置かれてないエリアにまでグッズが置かれていました。コナンが劇場を侵食してる……。

『名探偵コナン ハイウェイの堕天使』のグッズ売り場②

神奈川県警のキャラクターのグッズもありました。今後はどれだけグッズ化されるかどうか分からないので、神奈川県警ファン、萩原千速ファン、横溝重悟ファンは買っておいたほうが良いと思います。

どんどんマニアックになってきている「コナン映画」

以上が、ネタバレを含んだ映画『名探偵コナン ハイウェイの堕天使』の感想・レビューです。評価の割れる映画と思いますが、私は何だかんだ楽しめたので、シナリオの出来が悪く、人気キャラが出なくても叩く気にはなれません。

コナン映画も初期の頃と異なり、しっかりと事前に予習しないと楽しめないようになってきましたが、Netflixでも過去から現在までのアニメのコナンが配信されているので昔と比べて時間さえあれば話を追いやすくはなっています。

映画の次回予告はビッグ・ベンや新一と蘭のやり取りがありました。私はコナン映画の中で『名探偵コナン ベイカー街の亡霊』を最も高く評価しているので、舞台がロンドンになりそうなコナン映画30作目が今から待ちきれません。

小学館ジュニア文庫 名探偵コナン ハイウェイの堕天使 劇場版 名探偵コナン

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今井阿見

記事をご覧頂きありがとうございます! 当ブログ『PLUS1WORLD』の記事執筆、編集、校正、プログラミング(一部)、管理を行っているのは今井阿見(いまいあみ)という個人のブロガーです。ブログは趣味と実益を兼ねて運営しています。

私、今井阿見は30年近くゲームをプレイしているベテランのゲーマー。学生時代にパソコンでゲーム作りや映像制作を行っていたので、ゲームだけでなく、映画やアニメなどの映像コンテンツ、スマホやパソコン、ガジェットなどの分野にも興味があります。

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