映画『AKIRA』の4KリマスターIMAX上映を鑑賞してきた【感想】

タグ: アニメ, レビュー, 映画

2020年の4月23日に「AKIRA 4Kリマスターセット」が発売されます。それに合わせ、4月3日から全国のIMAXシアターで映画『AKIRA』の4Kリマスター版が劇場公開されています。

今日本では、新型コロナウイルスの影響を受け2020年4月7日の夜に政府が非常事態宣言を出しました。それを受けて多くの映画館の休業が既に発表されています。

2020年4月6日の時点で今後は鑑賞が不可能になることが予想できていたので、作品を見ておきたかった私は、政府が非常事態宣言を出す前に映画館に行き、映画『AKIRA』の4Kリマスター版IMAX上映を鑑賞してきました。

映画『AKIRA』の4Kリマスター版IMAX上映

「AKIRA 4Kリマスターセット」発売記念特番『AKIRA SOUND MAKING 2019』 – YouTube

最悪のタイミングの映画『AKIRA』リマスター版公開

現在、新型コロナウイルスは日本だけでなく世界各国で猛威を奮っており、現段階ではいつ混乱が収束するのか検討も付きません。

日本国内でも外出自粛が呼びかけられているため、多くの映画が興行収入の低下や公開延期などの影響を受けています。そんな中での映画『AKIRA』リマスター版公開だったので映画の公開のタイミングとしては最悪でした。

しかし、緊急事態宣言で映画館が休業になる可能性が高くなったため、4月6日に『AKIRA』の4KリマスターIMAX上映を見に行くことを決め、翌日見に行きました。

今後『AKIRA』が再上映されるかどうかは現時点で不透明。再上映されても2020年に再上映される可能性が低かったことが見に行くことを決めた理由です。2020年の内に観ることに意味があると思いました。

映画『AKIRA』は2020年に行われる東京オリンピック前にした2019年が舞台。なので2021年以降や東京オリンピックの後に再上映されると確実に映画の味わいが変わってくると分かっていたからです。

映画は新型コロナウイルスの感染防止のためマスクを着用して見に行きました。映画館ではウイルス感染防止のために隣り合った座席は映画のチケットが販売されていないため前後左右の席が空席となっていました。

傑作のリマスターはやはり傑作だった

私が初めて映画『AKIRA』を観たのはレンタルDVDでの視聴でした。その時点でも『AKIRA』は過去の名作的な扱いでした。

映画鑑賞後に作品にハマってDVDを買い7回以上鑑賞しています。漫画版「AKIRA」も購入して、他の大友克洋先生の漫画も買いました。

私は子供の頃からアニメ過疎地の田舎に住んでいたので、アニメにも映画にも疎い人間でした。この作品を見ていなかったら私は映画にもアニメにもハマることはなかったと思います。今作は私にとってそれだけ影響力の大きな作品でした。

IMAXの『AKIRA』は凄かった

『AKIRA』の4KリマスターIMAX上映は音も映像も元の作品から大幅にレベルアップしていました。はっきり言って別物でした。現代のIMAXの巨大なスクリーンと音響で見ても見劣りすることはありませんでした。

映画館でAKIRAを見ること自体初めてなんですが、今までの視聴では聞こえなかった音が聞こえました。金田や鉄雄などのキャラクターの声や芸能山城組の音も明瞭に聞き取れます。

太鼓などの打楽器の音や爆発音、ヘリの羽ばたく音などの音の迫力が凄まじいのは言うまでもないことですが、音の迫力が底上げされたおかげで対象的に音の鳴らない静寂なシーンが印象深いものになっているように感じました。

これまでに散々見てきた映画『AKIRA』ですが、映画館では最初から最後まで退屈しませんでした。終盤では心臓がドキドキしてました。ネオ東京が崩壊していくシーンは圧巻で涙が出そうになりました。

映画の中ではアキラの復活が描かれますが、映画を見て本当に「AKIRA」が現代に最高の形で復活したんだなと思いました。これを観たらリマスターされる前の「AKIRA」に戻れなくなりますね。

AKIRAを2020年に見た感想

私は政府が非常事態宣言を出す前に映画館に行って映画『AKIRA』の4KリマスターIMAX上映を鑑賞した訳ですが、この傑作がわずか公開4日で鑑賞ができなくなることが残念で仕方ありません。

奇しくも映画の中では大佐が非常事態宣言を発令し、軍を使ってクーデターを起こし政治家を拘束、ネオ東京を戦車とヘリコプターで制圧していく姿はそういえばそういう内容だったなと笑うしかありませんでした。

ついでに言えば、敷島大佐の名台詞「刮目して大局を見るんだ! 堕落した政治家や資本家に踊らされてはならん!」という言葉が今の混迷している世界情勢にドンピシャリで突き刺さっているように感じます。

映画『AKIRA』のリマスター版は音や映像の全てがスケールアップしていて30年以上前に作られたアニメとは思えない作品です。過去に見た記憶を消して鑑賞したくなります。私はこれからAKIRAを初めて見る人が羨ましいです。

『AKIRA』の4Kリマスターは今のアニメと比べても遜色ないどころか作画のレベルは全く負けていません。今後このクオリティの緻密なアニメーションを日本で作れるのか見ていて不安になりました。

今の日本のアニメーションはコロナウイルスや人材不足により将来を見通せない状況が続いています。下手をすればアニメ業界そのものが無くなりかねません。

新型コロナウイルスによる混乱が収束した後はアニメ業界を下支えするために積極的にアニメ映画を見に行こうかなと思いました。

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