「内定欲しいなら他社断れ」就活生に辞退強要する「おわハラ」話題に
最近になって、就活生の就職活動の妨げとなる「おわハラ」という企業側の行為が話題になっています。
就活生を「オワハラ」が襲う! 「内定欲しいなら他社を断れ」の脅しに応じるな | キャリコネニュース
「おわハラ」とは「就活終われハラスメント」の略で、就活生に「就職活動の終了」や「内定承諾を迫る」などの問題行為のことです。
早く内々定の欲しい学生に対して、企業の採用担当者が「おわハラ」によるプレッシャーを与えることで、学生の自由な就職活動が阻害されています。
「おわハラ」の具体的な手口
就活生の自由な就職活動を妨げる行為「就活終われハラスメント」の手口をNPO法人DSSが映像化し、YouTubeで公開しています。
映像では「内定承諾の強要」「他社辞退を煽る」「他社選考の妨害」などの行為が具体的に解説されています。
「おわハラ」の手口は、例えば、次のようなパターンがあります。
【他社の辞退を強要する】
「今、受けている企業を全部辞退すれば、この場で内定を出す」
「この場で、受けている企業全部に辞退の連絡を入れなさい」
など、内定の辞退を強要するパターンです。いまは、電話番号をネットですぐに検索することができるので、「電話番号が分からない」という言い訳も通用しませんからね。
【他社の選考を妨害する】
他社の選考に行かせないように、毎日のように面接の日程を入れるなどして妨害するパターンです。
【内定辞退をしようとした人を脅す】
内定辞退をしようと連絡した人に対して、絶対に入社するように脅すパターンです。そして、前述したような、他社の辞退を強要する行動に出るのです。
以前から、このような行為は就職活動の現場では、珍しいものではありませんでしたが、今年はこうしたハラスメントが多発する可能性があるそうです。
2015年、経団連加盟企業は就活時期繰り下げにより、選考は8月より始まります。
経団連「来年の採用選考は大学4年の8月から」 NEWS FILE:PRESIDENT Online – プレジデント
その一方で、外資系企業や経団連非加盟企業は優秀な学生を早く囲い込みたいがために早期に内定を出すと見られています。そのため、選考の中で「おわハラ」が横行することが懸念されています。
NPO法人DSSは「おわハラ」に自分や友達が遭遇した時は、自分たちで問題を抱え込まず、大学のキャリアセンターなどに相談することを呼びかけています。