発達障害の夫(配偶者)で苦しむ人に知らせたい「カサンドラ症候群」
発達障害の夫(配偶者)の相手をするのは疲れた。周りの人は家族に発達障害者がいる苦しみを分かってくれないと感じている人はいませんか? 私の母がそうでした。
「大人の発達障害」は10年前に比べ世間的に知られるようになってきました。しかし、発達障害者が身近にいる人の苦しみは当事者以外にはあまり理解されません。
そしてただ苦しむだけでは終わらず、発達障害の夫(配偶者)と一緒に暮らすことでストレスがたまり、精神や身体に異常をきたすことは実は珍しくありません。
そういった症状は「カサンドラ症候群」とも呼ばれています。
発達障害の夫で疲れる→「カサンドラ症候群」に
「カサンドラ症候群」は発達障害とは違い病気ではありません。発達障害者と暮らすことで起こる症状を指した言葉です。
アスペルガー症候群(AS)[注釈 1]の夫または妻(あるいはパートナー)と情緒的な相互関係が築けないために配偶者やパートナーに生じる、身体的・精神的症状を表す言葉である[1]。アスペルガー症候群の伴侶を持った配偶者は、コミュニケーションがうまくいかず、わかってもらえないことから自信を失ってしまう。
―― カサンドラ症候群 – Wikipedia より
「カサンドラ症候群」は発達障害者の配偶者と暮らすことで精神的に消耗して起こる発達障害の「二次障害」。詳細はWikipediaなどで確認してください。
私の母も「カサンドラ症候群」といえる状態でした。しかし、それに気づかず自分の苦しみをうまく言い表す言葉を知らないまま生きてきました。
自分の苦しみをうまく言い表せないことほど、もどかしいことはありません。パートナーとも苦しみを共有できないので、一人でつらさを抱え込むしかありませんでした。
「カサンドラ症候群」を知ることで気が楽になるかも
最近のことですが、私が母にもしかしたら「カサンドラ症候群」なんじゃないの? と伝えたところ、色々と腑に落ちたようです。
母は「大人の発達障害」については知っていましたが、「カサンドラ症候群」については知りませんでした。
母は私に指摘されてから「カサンドラ症候群」に関する書籍(旦那さんはアスペルガーシリーズなど)を読み、自分と同じように苦しんでいる人は他にもいるんだと知り気が楽になったようです。
発達障害者の特徴や症状が書いてあるだけの本よりも、実際に関わっている当事者の苦しみや苦労が書いてある本の方が共感できたようです。
「カサンドラ症候群」の人は周囲に理解してくれる人がいないので孤立しがちです。追い詰められて発達障害の夫との離婚を選ぶ人もいます。
「カサンドラ症候群」を知らない人には、同じような苦しみを抱えている人がいるということを教えてあげるだけでも楽になるかもしれません。周囲にそれっぽい人がいたら伝えてみましょう。
そして、ご自身がカサンドラ症候群だと思われる方はカサンドラ回復のための集まりや自助グループを利用してみましょう。