インターネットが実名制でも中傷や荒らしは無くならないと思う理由
本日、インターネットでウェブサイトのコメントの荒らしに関する、興味深い話題を見つけました。
実際の事例を元に、実名制の導入がコメント荒らしに対して効果を挙げなかったということを書いている記事です。ネットの自分が現実の自分に結び付けられても、それが荒らしの抑止にならない訳ですね。面白い話です。
この理由について自分なりに考えてみました。
実名だからこそ叩かれる人は叩かれる
仮に、今からインターネットが実名制になったとして、実名制の導入後はユーザの行動が2つに別れると思います。実名制になったので発言を自粛する人、それまでと同じように発言する人、この2つに別れると思います。
前者はインターネットで発言するリスクについて分かっているタイプです。後者はネットリテラシーがないわけではなく、現実とネットを区別しないタイプで、ネットは現実世界の延長線にあるものだと思っている方です。
前者は自粛するのでネットでは目立つことがありません。後者は自粛しないのでネットでは悪目立ちします。
後者は実名制が導入されたからといって、性格や趣向が変わるわけではありません。好きな人は好きだし、気に入らない人は気に入らない。
だから、現実世界の延長線にあるインターネットで気に入らない人を叩くのは変わらない。リアルでも実名で人を批難することはありますよね。人を叩く場所がリアルからネットに少し変わっただけ。
むしろ、実名制になったインターネットを介することで、「いつでもどこでも、実名で嫌いな人を叩けるようになった」ということでしょう。
実名制だからといって、人が変わるわけじゃない。
「現実で叩かれるような嫌われている人は、ネットでも同じように叩かれ嫌われる人」そういうことだと思います。
現実だろうと、ネットだろうと、気に入らない人は出てくるので、インターネットの実名化は荒らしの抑止にはならず、気に入らない相手をいつでもどこでも叩けるようにするので、叩かれる人の逃げ場をなくすだけなのではないでしょうか。
私はそのように考えています。