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自己効力感ゼロのKKO映画「ジョーカー」の感想・レビューの様なもの

世界的に話題となっている映画「ジョーカー」を、私は日本での公開日の2日後である2019年10月6日に映画館で観てきました。

私はアメコミには詳しくありませんが、ダークナイトやダークナイト・ライジングを過去に劇場で観て楽しんだので、このバットマンのヴィラン(悪役)であるジョーカーにスポットを当てた今作を前から楽しみにしていました。

見る前から傑作&問題作だという噂を聞いていたので、映画を見終わった後は感想やレビューを書こうと思っていました。ですが、既にネット上には素晴らしいレビューが溢れているので、私は今回は感想ではなくこの作品を見て思ったこと感じたことを書き残してみることにしました。

以下は、ネタバレありの映画「ジョーカー」に関する文章です。映画の感想とは少し違うので映画自体のレビューを読みたいという方は他の方が書いているレビュー等をあたってください。

映画「ジョーカー」の感想・レビューの様なもの

映画『ジョーカー』本予告【HD】2019年10月4日(金)公開 – YouTube

予告編でも伝わってくる、ダークナイトのヒース・レジャーとは違うベクトルで凄いホアキンジョーカーの役作り。ガリガリの体から生み出される名演は心に残った。

この映画で衝撃を受けている人は幸せかもしれない

この映画は公式サイトで「#ジョーカー衝撃キャンペーン」を行っています。その上、アメリカでは映画公開前、警察や米軍も動くほどの影響力を見せていました。

Twitterでも「ヤバい!」「ショックだった!」という映画の感想があったので、私はどれだけ衝撃的な内容なのだろうとワクワクしながら鑑賞しました。ですが、映画を見ても特に大きな衝撃を受けませんでした。これは映画のクオリティが低かったという意味ではありません。

この映画はひたすら丁寧に現代社会の負の側面を取り扱っているという印象を受けました。映画というフィルターを通して馴染みのある「現代社会の現実」を観ている気分でした。だから衝撃を受けなかったのです。

まともな判断力のない頭のおかしな親の介護。十分ではないセーフティネット。格差拡大による分断。「弱者切り捨て」の社会。貧困。パワハラ。不安定な雇用。そして無縁社会。

ゴッサム・シティが舞台であるにも関わらず、描かれる世界の現実味が強すぎて、映画で起こっている出来事はどこか遠い世界の出来事だとは思えません。我々の日常の一部を切り取っただけのように思えます。

「ジョーカー」の世界で起こることはネガティブですが、アーサーに似た境遇に似た人は日本にも多くいます。この映画で衝撃を受けている人は、日本が徐々にゴッサム・シティ化していることに気づいていないのではないかと感じました。

「親ガチャ」に失敗すると人生が積む

映画「ジョーカー」では中盤から終盤にかけてアーサーの母親がロクでもない毒親だったという事実が発覚します。アーサーは自分の人生を壊したのは親だと分かり、運命を呪い、狂います。