見てるのも辛い映画『レヴェナント:蘇えりし者』感想・レビュー

2016年4月22日映画感想レビュー,,映画,歴史

著者: 今井 阿見

レオナルド・ディカプリオがアカデミー賞(主演男優賞)を受賞した映画『レヴェナント:蘇えりし者』を観てきました。

公開初日でしたが、平日の映画館はガラガラだったので、真ん中の席で余裕で見れました。せっかくなのでIMAXで観てきました。

以下ネタバレを含んだ『レヴェナント:蘇えりし者』の感想・レビューです。

『レヴェナント:蘇えりし者』感想・レビュー

映画『レヴェナント:蘇えりし者』オフィシャルサイト

アカデミー賞の主演男優賞、監督賞、撮影賞を受賞した映画です。

映画の原題は「The Revenant」です。邦題は『レヴェナント:蘇えりし者』とサブタイトルがついています。

ディカプリオ必死のサバイバル映画

この映画はレオナルド・ディカプリオが好きな人にはあまり向かないかもしれません。

ディカプリオの演技は最初から最後まで凄いのですが、殆どのシーンで土だらけ、血まみれ、傷だらけです!

これでもかというくらいディカプリオがボロボロになる映画です。体を張って演技しています!

映画の予告だけ見ると、ディカプリオによる復讐劇が中心のように見えますが、この映画の大部分はディカプリオ演じるグラスのサバイバルが中心となっています。

ひたすら、痛い・寒い・つらい、痛い・寒い・つらい、苦しい、死にそう、そんなシーンが続きます。

ディカプリオのファンだと見てるだけで辛くなることは必至です。

熊に襲われ、ボロボロになり、息子を殺され、仲間に見捨てられる。その上、体はボロボロなのにサバイバルしなければならない。息子を殺した男に復讐するために……。

復讐への執念のみを頼りにした男の120キロにも及ぶ、容赦無いサバイバルの旅!

この映画は2時間 36分と普通の映画より長いので、とにかく見ていて辛い映画でした。

実話が元だけにリアルさが凄い

この映画はアメリカで実際にあった事実に基づく作品となっています。事実に基づいているだけあって、劇中の各登場人物の行動にリアルさがありました。

主人公の息子を殺したトム・ハーディー演じるフィッツジェラルドも、ただ残酷な人間という感じではなく、奥深い人物描写がされていました。

憎まれ役のトム・ハーディーも敵役として、いい演技してます! 助演男優賞をもらってもいいのでは? と思いました。

その他には極寒の大自然の描写が凄く、当時のアメリカの未開拓ぶりが映像からも伝わってきました。

本物の自然にこだわったあまりマイナス25度の中でロケを敢行したらしく、その苛酷さにやめたスタッフもいるとか。

絶対にこんな寒い大自然の中に放り出されたくないなぁと、映画を見ながら思いました。

息をしろ! 生き残れ!

映画は冒頭から、過酷、熾烈です!

登場人物の周りをぐるぐる回る長回しの映像がふんだんに使われ、敵となる部族に囲まれた時などの戦闘の臨場感が凄いことになっています。

主人公のディカプリオがグリズリー(熊)に襲われて、瀕死の重傷を負うシーンではカットが一切なしの長回しの映像が使われていたため、熊との戦いが終わるまで張り詰めた緊張感がありました。

サバイバルのシーンでは死んだバッファローのレバーを貪り食うシーンで本物の生レバーを使用しているらしく、死肉を貪る映像には目を見張りました。

映画は全編にわたって息をつく暇がありませんでした。

復讐とサバイバル好きならおすすめの映画

ゴールデン・ウィーク前に公開された今作ですが、家族や恋人と気軽に見に行けるような映画ではありません。

見終わったあとに温かい気持ちになれる映画でもないので、万人におすすめできる映画ではありませんが、映画の出来が素晴らしいことは確かです!

ボロボロになるディカプリオが観たい! ディカプリオの迫真の演技が観たい! ディカプリオによる復讐劇が観たいなら『レヴェナント:蘇えりし者』はおすすめの映画です!

レヴェナント:蘇えりし者 (字幕版)

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今井阿見

当ブログ『PLUS1WORLD』の記事執筆、編集、校正、プログラミング(一部)、管理を行っているのは今井阿見(いまいあみ)という個人のブロガーです。ブログは趣味と実益を兼ねて運営しています。

今井阿見は30年近くゲームを遊んでいるベテランのゲーマー。学生時代にゲーム作りや映像制作を行っていたので、ゲームだけでなく、映画やアニメなどの映像作品、スマートフォンやパソコン、ガジェットなどの分野にも深く関心があります。

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