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評価割れそう! 映画『GODZILLA 怪獣惑星』(アニゴジ)感想・レビュー

映画『GODZILLA 怪獣惑星』(通称アニゴジ)を公開初日に観てきました。アニメのゴジラには特に興味はありませんでしたが、虚淵脚本のゴジラは気になるのでチェックしてきました。

公開初日が平日である影響なのか、映画館の座席は3分の1も埋まってなかったです。観に来ている年齢層はシン・ゴジラの時よりも若いように感じました。

以下は、ネタバレありの『GODZILLA 怪獣惑星』の感想・レビューです。

映画『GODZILLA 怪獣惑星』感想・レビュー

絶望感が凄い

開幕から気さくな挨拶のように人が死んでいく展開に笑いました。この映画は少しでも気を抜いた瞬間に映画のキャラがどんどん死にます。

映画のアバンタイトルの展開だけでもすでに絶望感があり、タイトルロゴが表示される前には、間違いなく虚淵脚本だなと感じていました。

というか、あれだけ己の無力感を味わっておきながら、立ち直ってゴジラと立ち向かおうとする主人公のメンタルはすごいです。

映画は最後まで絶望感が漂っており、後半で「やった! ゴジラを倒したぞ!」と思った数分後には「ゴジラを倒したと思った?(笑)」と観客を絶望に叩き落とす展開に疑いの余地なく虚淵脚本だなと感じました。

怪獣映画というよりSF映画

ゴジラといえば怪獣映画の代名詞みたいなものですが、今回はかなりSF寄りでした。

映画前半はゴジラがとにかく出てきません。宇宙をさまよっている移民船の船内統治や、中央委員会のいざこざ、2万年ぶりに帰ってきた地球の探索など、映画前半はゴジラが出てこないシーンが多かったです。

シン・ゴジラよりもゴジラが映ってる時間が短いのではないかと感じました。

映画内ではEMP爆弾や、放射性炭素年代測定といった専門用語が普通に使われていて、特に細かい補足説明もないので、そういった用語に詳しくない人が見ると意味が分からず退屈してしまうのではないかと思いました。

逆にSFアニメやSF映画が好きなら難しい用語が飛び交うシーンでワクワクしてくると思います。

これまでのゴジラ映画と違いすぎる

今回のゴジラはCGアニメかつ、虚淵脚本かつ、現代劇ではないので、これまでのゴジラ映画と全然違いました。見る人によっては拒絶反応を起こすかもしれません。

人類が敗走して2万年ぶりに帰ってきた地球でゴジラと戦う話なので、怪獣映画などでよく見られる都市破壊などはありません。ゴジラとは終始、荒廃した地球で戦います。

ゴジラとの戦闘もゴジラの周りを集団で飛び回って攻撃し、最終的に背びれを狙うという戦い方なので、立体機動で巨人の周囲を飛び交って背後からうなじを狙う『進撃の巨人』みたいだなと感じました。

これまでの怪獣映画に思い入れの深い人が見ると「うーん……。微妙……。」となる可能性が非常に高いです。

シン・ゴジラと比較すると

『GODZILLA 怪獣惑星』を見た私の評価ですが、アニゴジ第一章は個人的には面白かったです。とりあえず、続編は必ず観たいなと思いました。

私は過去にシン・ゴジラを見てレビューを書いたりもしてますが、シン・ゴジラとアニゴジを比較して、どちらが面白いかと聞かれたら「シン・ゴジラ」と答えます。

まず、作品のボリュームが違います。シン・ゴジラは3時間分の脚本を役者に早口で喋らせることによって2時間に収めた濃密な映画です。約90分のアニゴジと比べると密度が違います。

またシン・ゴジラは個性的なキャラクタが多く印象に残りますが、アニゴジは魅力的で印象に残るキャラクタが少なかったです。主人公はただの『ゴジラ絶対殺すマン』ですからね。

まぁ、アニゴジは全員同じ服を着て、全員がほぼ同じ目的で動いている集団なので、各キャラクタの個性を描くのは難しかったのだと思います。その辺を第二章で描いてくれたらなと思います。

賛否両論になりそうな『アニゴジ第一章』

以上が、私の『GODZILLA 怪獣惑星』を公開初日に観に行った感想です。劇場では入場者プレゼントとしてアニゴジケシというものを貰いました。消しゴムとしての機能はなく、全部で11色あるらしいです。

『GODZILLA 怪獣惑星』は私は楽しめましたが、これまでの怪獣映画と違いすぎるため、人によっては全く受け入れられない映画です。万人にはおすすめできません。

SFアニメが好きな人や虚淵脚本に興味がある人なら一見の価値はあると思います。「虚淵、絶対に許さないからな!!!」と絶望したい人にはおすすめです。

もし映画を観て気に入ったなら、映画の前日譚である『GODZILLA 怪獣黙示録』をチェックしてみましょう。

GODZILLA 怪獣黙示録 (角川文庫)