もう1度観たくなる傑作! 映画『カメラを止めるな!』感想・レビュー

2018年8月22日映画感想コメディ,ホラー,メタフィクション,映画

著者: 今井 阿見

昨日、上映館も増えて話題となっている映画『カメラを止めるな!』を映画館で観てきました。

本当はもっと前に一度劇場に見に行ったのですが、その時は席が満席でチケットを取ることが出来ず見れませんでした。お盆明けにようやく時間が取れたので本映画を鑑賞することが出来ました。映画は予想以上に楽しめました。

以下文章は、ネタバレありの映画『カメラを止めるな!』の感想・レビューです。まだ観てない人はネタバレを見ずに今すぐ劇場に行ったほうがいいと思います。

映画『カメラを止めるな!』の感想・レビュー

『カメラを止めるな!』全国感染拡大中! – YouTube

ネタバレなしで映画を観て正解だった

この映画は予備知識無しで観たほうが面白いと聞いていたので、私は予告映像も全く見ずに劇場でいきなり本編を見ました。

映画を見終わった今となっては本当にそれが正解だったと言えます。事前に特報や予告をYouTubeで見ていたら、展開が予測できてしまい面白さが損なわれていたかも知れません。

ホラー&コメディ映画という情報以外はほぼ内容を知らない状態で映画を見たので、最初の40分位はB級ホラー映画だと勘違いしてしまいました。

面白いと聞いていたのに、ハズレを引いてしまったかなと後悔しかけたところから始まる怒涛の展開に圧倒されました。完全に騙されました。

映画の作りが絶妙で、この映画を見た人は映画を必ずもう一度観たくなると思います。リピーターが多く、ヒットしている理由も頷けます。

むしろこの映画は2回目以降の視聴のほうが面白いかも知れません。面白くないと感じやすい映画前半部分のシーンが2回目の鑑賞で爆笑シーンに変わること間違いなしです!

長回しを活用したメタフィクション

ホラー・コメディ映画と聞いていたので、映画前半からの展開がずっと続くのかなと思っていましたが、途中から展開が変わったのでビックリしました。

映画序盤で、ずっと安っぽい長回し(ワンカット)が続いていたので、見にくい映画だなーと思っていたんですが、実は『長回し』自体が仕掛け。

映画後半では、長回しで映っていなかった場所で何が起こっていたのかを紐解いていくので、前半で感じていた疑問や違和感が解けて痛快でした。

つまり、この映画はただのホラー・コメディ映画ではなく劇中劇! 映画の中で映画を撮る! これ、実は私の大好きなメタフィクションだったんです!

しかも、映画を撮る話の映画を撮る話だから、メタフィクションのメタフィクション。それでいて、話自体は複雑じゃないのでメタフィクションを知らない普通の人でも楽しめる!

ホラーかつ、コメディかつ、メタフィクション、そしてこれだけ面白いという映画は初めて観ました!

中心にあるのは家族の話

この映画、ゾンビ映画のメタフィクションなので、展開がいくら面白いとはいえ、グロい部分もあるので普通に作ればとっつきにくくなる作品だと思います。

しかし、映画の後半を家族の話、親から子供に受け継がれる思いの話としてまとめ上げることで、多くの人に受け入れられる作品に仕上がっています。

私もゾンビ映画で爆笑したり、感動したりすることになるとは思っていませんでした。劇場でも多くの方が笑っていました。

ホラーかつ、コメディかつ、メタフィクションかつ家族の話。怖くて、笑えて、泣ける映画。多くの人の感情が揺さぶられたからこそ大きくヒットしたのだと思います。

「カメラを止めるな!」の伝染力は本物

映画「カメラを止めるな!」を見た後、その日のうちに親にこの映画を観に行くことを勧めました。この映画、ゾンビのような感染力があります。

始めは2館でしか上映していなかった本映画も、徐々に上映館を増やし、全国に広がっています。私の地元の広島でも8月末から上映が開始されます。

映画ファンを唸らせる見事な脚本の映画なので、より多くの観客に届いてほしいですね。

カメラを止めるな!

この記事を書いた人

著者(今井阿見)画像

今井阿見

当ブログ『PLUS1WORLD』の記事執筆、編集、校正、プログラミング(一部)、管理を行っているのは今井阿見(いまいあみ)という個人のブロガーです。ブログは趣味と実益を兼ねて運営しています。

今井阿見は30年近くゲームを遊んでいるベテランのゲーマー。学生時代にゲーム作りや映像制作を行っていたので、ゲームだけでなく、映画やアニメなどの映像作品、スマートフォンやパソコン、ガジェットなどの分野にも深く関心があります。

このブログ記事を気に入ったら著者(今井阿見)を応援して下さい! 励みになります!

著者Twitterアカウント 著者YouTube