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映画「風立ちぬ」は空への狂気と犠牲の物語だった:映画感想レビュー

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二郎は初めそのことを否定しますが、やがて「そうかもしれない」と考えるようになります。

飛行機を作るお金で、どれだけの貧しい子供に食物を分け与えられるか。飛行機を作るという行為そのものが多くの犠牲の上に成り立っているか。

二郎の「素晴らしい飛行機を作りたい」という要求の裏には多くの犠牲がある。それを分かった上で、二郎は設計という仕事にのめり込んでいきます。飛行機が堕ちる姿も想像しながら机に向かう姿はまさしく狂気です。

劇中後半で、主人公のメロドラマが展開されますが、結局主人公は飛行機の設計に没頭しており、病気の妻をもっといたわれと妹に叱られる始末です。二郎は家族ですら犠牲にしています。結婚によって彼のライフスタイルが変わることはありませんでした。

映画内で語られる戦争の話もどこか現実味がなく、二郎の心を動かしているように見えて、実際は動かしていません。軍の話は真剣に聞いていないし、「機関銃がなければ重さの問題は解決できるんだけどね」と勉強会で語るジョークは浮世離れしています。

映画の最後の夢の中で二郎とカプローニは空を飛んでいく零戦を見送ります。自分の最後の仕事はロクなもんじゃない。作った飛行機は全て返ってこなかったと二郎は語りますが、零戦が堕ちる描写はありません。映画の最初の自分の乗っていた飛行機が墜落する夢と対照的です。二郎は、飛行機の墜落という現実を完全に自分から切り離しています。

映画は最後にカプローニが「良いワインがあるんだ」と二郎を飲みに誘う所で終わりますが、彼ら自身が引き起こした多くの犠牲を忘れるには、もう酒を飲むしかないんだなぁと感じました。

映画の「生きねば」というメッセージは、前向きなものではなく、人生は自分自身納得のできない仕事をしながら、酒でも飲んで自分を騙し騙し生きていくしかないんだよというメッセージと言えるでしょう。

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